博士じゃ。
今週は、アミモンガラのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
小笠原諸島の海底火山が噴火したことで、
沖縄などに大量の軽石が漂着して、
漁業に影響が出ていることが
話題になっておるのぉ。
実は、小笠原から流れてきたのは、
軽石だけではなく、
ある魚が軽石と一緒に
大量に流されてきたんじゃ。
その魚は、アミモンガラじゃ。
アミモンガラは、
世界の温帯から熱帯域に
分布しているモンガラカワハギ科の海水魚で、
国内では北海道の西側より南に分布しているんじゃ。
体長は、30センチほどで、
黒っぽいボディに、
大きな青白い斑紋が
たくさんあるのが特徴じゃ。
幼魚は、流れ藻などの
漂流物に寄りつく性質があって、
今回は軽石に寄り付いていたアミモンガラが、
軽石と一緒に流れてきたようじゃ。
軽石が流れ着いた漁港では、
2~6センチほどの
アミモンガラが大量に泳いでいたそうじゃ。
そのうち黒潮に乗って、
相模湾にも流れ着くかもしれないのぉ。
ちなみにこれまでも冬には
アミモンガラの大群が接岸したことがあって、
そんな時には、定置網や巻き網に入るので、
市場にも流通することがあるんじゃが、
市場での評価は低く、
安値がついているようじゃ。
シガテラ毒を
持っていることがあるという情報もあるので、
気を付けたいところじゃな。