The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「ヒメマス」のウンチク』

博士じゃ。

今週は、「ヒメマス」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

ヒメマスは、
塩焼きでお馴染みの魚
「ベニザケ」の陸封型。

海に出ることなく、
湖で一生を終えるようになった魚じゃ。

もともとは、北海道の阿寒湖など
一部の湖に生息していたんじゃが、

移植放流によって中禅寺湖、
西湖、本栖湖などにも生息しておる。

大きさは平均20~30センチ、
最大でおよそ50センチまで成長するんじゃ。


ヒメマスの体は、銀色にキラキラと輝き、
身の色はきれいなサーモンピンク。
淡水魚にありがちな臭みが全くなく、
サケ科の仲間の中でも
1、2を争う味だと言われておる。

塩焼き、ムニエル、フライなどで
とても美味しいのじゃ。

ワシはフライが一番好きじゃのぉ。

西湖でのヒメマス釣りの解禁期間は、
10月1日から12月31日までと、
3月20日から5月31日まで。
資源保護のため、
ひとり1日30匹までの制限があるので注意が必要じゃ。


西湖でヒメマスを釣る場合、
水深の深い場所を泳いでいるので、
ボートからの釣りになる。

西湖は、エンジン付きボートの乗り入れは禁止なので、
手漕ぎボートを借りて釣るんじゃ。

お手軽なのは、イクラを使ったエサ釣りじゃな。
ロッドは、管理釣り場用の
トラウトロッドやメバルロッドで代用できるぞ。

コツは、ヒメマスが回遊しているタナを見極めて、
しっかりタナを取ることじゃ。

ヒメマスは、日光が届かなくなる
水深20メートルあたりで、

キラキラした物に反応しやすいので、
通称「ヒメトロ」と呼ばれる
トローリングでも釣ることができる。


トローリングは、ただボートを流すだけではなく、
スピードを早めにしたりジグザグに
走らせたりすると反応が良くなるぞ。


水温が下がるとヒメマスの活性も高くなるので、
これからがヒメマスのシーズンじゃ。

ちなみに、西湖では、ヒメマスにまじって、
貴重なクニマスが釣れることがあるかもしれないんじゃ。

ヒメマスより多少体色が
黒っぽくて斑点がない魚が釣れた場合は、

クニマスかもしれないので、優しくリリースするのじゃ。
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