博士じゃ。
今週は、「腸炎ビブリオ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
釣り人なら絶対に知っておいた方がいい「腸炎ビブリオ」。
もちろん魚の名前ではなく、
食中毒の原因菌の1つじゃ。
腸炎ビブリオは、
海水など塩分のあるところを好んでいて、
沿岸の海水や、海の泥の中におるんじゃ。
水温が 15℃以上になると活発に活動しだすので、
海水温が高い夏になると
腸炎ビブリオが原因の食中毒が増えるんじゃ。
海水温が高い時期にとれた魚には、
腸炎ビブリオが付着していることがあって、
これが不適切な取扱いにより増殖してしまうと、
食中毒の原因となるんじゃ。
特に、近海産のアジ、タコ、
イカ、マグロ、アカガイなど、
生で食べることの多い海産物には注意が必要じゃ。
つまり、釣ってきた魚も要注意ということじゃな。
この腸炎ビブリオには意外な弱点がある。
それは、真水じゃ。
海から持ち返った魚は、
水道水でしっかり洗ってから調理に取り掛かることで、
食中毒の予防になるのじゃ。
表面についた”ぬめり”などを
しっかりと洗い流すことがポイントじゃぞ。
それから、魚をさばいた後は、
まな板や包丁をしっかり洗って消毒するんじゃ。
魚を調理したままのまな板で、野菜などを切るのはNG、
魚と野菜では、まな板を使い分けるのがオススメじゃ。
また、腸炎ビブリオは熱にも弱いので、
焼いたり、煮たり、
といった加熱調理でも予防効果があるのじゃ。
釣った魚を美味しく食べるためにも食中毒には気を付けるのじゃぞ。