
博士じゃ。
今週は、「タコの不思議」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
最近、横浜の海釣り施設で
マダコが良く釣れているので、
今日は、タコの不思議な生態を紹介するのじゃ。
タコは、「海の賢者」とも言われるほど、
高い知能を持っておる。
神経細胞の数は、
なんと犬とほぼ同じ。
5億個以上あるんじゃ。
ただ、神経細胞の大部分が脳にある
犬などの脊椎動物(せきついどうぶつ)とは違って、
タコの神経細胞の3分の2以上は、
腕や胴にあるんじゃ。
タコの8本の腕には、
それぞれ200個以上の吸盤が付いていて、
この吸盤を使って周囲にあるものの
感触や味、匂いを感じ取っておる。
そんな8本すべての腕が、
絡まったりすることなく、
自在にコントロールできるように、
タコは8本の腕それぞれに
小さな脳を持っているんじゃ。
実際には、小さな脳というよりも
「神経細胞の集まり」という方が近いかもしれんのぉ。
そして、タコは、体のほとんどが
筋肉でできている超マッチョ体質。
この筋肉を動かすためには、大量の酸素が必要で、
そのためになんと心臓を3つも持っておるんじゃ。
ちなみに、酸素を全身に送る血液は、
青色をしておるんじゃ。
タコは不思議な生き物じゃのぉ。