The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「テグス」のうんちく』

博士じゃ。
今週は、「テグス」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

釣り糸のことを、テグスということがあるが、
なぜテグスというか知っておるかのぉ?

テグスというのは、
中国に生息する
テグスサンという蛾の幼虫から作った絹糸のことじゃ。


半透明なので、魚に警戒心を抱かせにくく、
ナイロン製の釣り糸が開発されるよりも前、
江戸時代から釣り糸として使われていたんじゃ。

テグスはもともと中国では
釣り糸としては使われておらず、

日本に輸出する
薬の梱包に使われていたんじゃが、

これを釣り糸にしたらいいんじゃないかと
目をつけたのが、
徳島の漁師さんだったんじゃ。

こうしてテグスが釣りに使われるようになったことで、
魚が釣りやすくなって、
江戸時代に釣りが趣味として発達する
一翼を担ったと言われておるんじゃ。


今こうして釣りが楽しめているのは、
テグスを始め、
いろいろな技術の進歩のおかげでもあるんじゃな。
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