
博士じゃ。
今週は、「イトウ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
イトウは、日本では
北海道にのみ生息する日本最大の淡水魚じゃ。
成魚では体長1メートルを超え、
記録に残っている中で一番大きなものでは
昭和12年に十勝川(とかちがわ)下流で
体長2.1メートルのイトウが捕獲された
んじゃ。
北海道大学などの研究グループが
今月発表した研究結果によると、
北海道内の120の河川から採取した水に、
イトウから剥がれ落ちた表皮やふんなどから出た
DNAが含まれていないか分析したところ、
少なくとも7つの河川に
イトウが生息している可能性が高いことが分かったんじゃ。
そのうち2つの河川は、過去にイトウの捕獲の記録がなく、
生息が初めて明らかになったということじゃ。
この研究によると、
道内に成魚2000匹ほどが
生息していると推計されているそうじゃ。
釣り人としては、一度は釣ってみたいイトウじゃが、
その数は減っていて、幻の魚とも呼ばれておる。
本当に「マボロシ」となってしまわないために
釣れたら優しくリリースするよう心掛けたいものじゃ。