博士じゃ。
今週は、「ヒガンフグ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ヒガンフグは、日本各地の浅場の
岩礁や藻場にしているフグの仲間じゃ。
釣り人が「アカメフグ」と呼んでいるのが、
今日紹介する、標準和名「ヒガンフグ」なんじゃ。
ちなみに、標準和名「アカメフグ」という魚もいて、
これはまた別の種類じゃ。ややこしいのぉ。
ヒガンフグは、
関東ではトラフグの次にうまいと言われていて、
市場でもトラフグに次いで値段が高いんじゃ。
東京湾では、フグ釣りを「湾フグ」と呼んで、
ゲーム性の高さでも人気となっておる。
釣り方は、エビなどのエサの下につけた
カットウ針で引っ掛けて釣る「カットウ釣り」じゃ。
この湾フグのメインターゲットはショウサイフグで、
ヒガンフグは、ショウサイフグにまざって
ポツポツ釣れていた程度だったんじゃが、
その型の良さ、トルクフルな釣り味、
そして、通もうなる味のよさで人気が高く、
今では、冬場にかけてヒガンフグ専門で狙う船もあるほどじゃ。
ただし、釣ったフグを食べられるのは、
フグ専門の遊漁船に乗って、
フグ調理師免許を持っている人が
処理した場合に限られるんじゃ。
ヒガンフグは毒を持っているので、
たまたま釣れたからと言って、
決して自分で調理してはいけないのじゃ。