博士じゃ。
今週は、「テナガエビの養殖」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
この釣りコーナーでも、
お馴染みのテナガエビ。
5月から9月にかけて
多摩川などでも釣れる、美味しいカワエビじゃ。
そんな日本在来種のテナガエビの養殖に
高知県の養殖業者が、世界で初めて成功したという
ニュースが入ってきたのじゃ。
養殖に成功したのは、ミナミテナガエビじゃ。
高知県産のミナミテナガエビは、
高級食材となっているんじゃが、
残念なことに漁獲量は
年々減ってしまっているんじゃ。
神奈川県にも
ミナミテナガエビは棲息しているので、
釣れることもあるんじゃが、
ただ、テナガエビと
ミナミテナガエビの見分けは難しいので、
気付くことはないかもしれないのぉ。
ハサミの先端に
毛がたくさん生えているのがテナガエビで、
毛が少ないのが、
ミナミテナガエビなんじゃが、
テナガエビも小型の個体は
毛が少ないので、見分けるのは困難じゃ。
そんなミナミテナガエビじゃが、
養殖は難しく、最も大きな課題は「共食い」だったんじゃ。
共食いを減らすために試行錯誤する中で、
エビの大きさで選別して、水槽を分け、
隠れ家をたくさん作ることで、共食いが激減したそうじゃ。
このまま量産・生育が順調にいけば、
来年の春以降に、販売を開始できる予定ということじゃ。
楽しみじゃのう。