The Burn - Fm yokohama 84.7

焚き火マイスター 猪野正哉さん

おはようございます!ADモーリーです。

昨日のザバーンでは、
焚き火マイスターの猪野正哉さんをお迎えしました。


井手さんに「やっと呼んでくれましたね。」と話す猪野さん。

猪野さんはかつて、ファッション雑誌「メンズノンノ」の
専属モデルとして活動していました。
井手さんもモデルとして、メンズノンノによく出ていたそうで、
お二人は10台後半からの長い付き合いだそうです。

撮影のお仕事で頻繁に一緒になったり、
プライベートでもよく遊んでいたお二人ですが、
井手さんがモデルの仕事からDJの仕事にシフトしていく頃から、
会う機会が少なくなっていったそうです。

その後、あるイベントで
アウトドアのライターになった猪野さんに再開した井手さん。
モデルのイメージが強かったことからびっくりしたそう。

そして猪野さんは現在、
焚き火マイスターとして活動しています。

Q.そもそもどんなきっかけで焚き火に出会ったんですか

『10代、20代はキャンプとか全然してなくて、
 30代前半の時に初めて山登りをしたんですよ。
 そこから徐々にアウトドアの方に入っていって、
 その時に焚き火に出会いましたね。
 焚き火を好きになったのは、
色々やらかしまして、親にも迷惑をかけて..』


Q.いろいろ人生の苦労があったみたいですね。

『そうですね、はい。借金をしてまして、
 借金ってあんまり人に言えなくて、
 だんだん溜め込んでしまったんですね。
 それで、まあ親がそれに気づいて、
 「たき火ヴィレッジ<いの>」っていうところに
 東屋があるんだけど、そこに囲炉裏があるのね。
 そこで火をくべながら父親が話を聞いてきて、
 その時喋りたくもなかったんだけど、
 火の前だとすごい素直になれて、
 親に全部話をして、
 そこから徐々に復活していった感じなんですね。』


Q.「たき火ヴィレッジ<いの>」とはなんですか

『基本的には今は撮影スペースとか、
 イベントスペースになってて、一般開放はしてなくて。
 まあ仲良くなったら泊まってもいいですよ、みたいな。
 自分ちの庭みたいになってます。』


Q.ご実家が造園業をやってらっしゃるとか。

『そうですね、じいちゃんがもともと苗を育てていて、
 じいちゃんが死んでから20年くらい経ったら、
 苗がデカく、要は林になっちゃって、
 それをうちの父親が定年退職してから、
 そこに遊び場を作って、
 その後にその奥を俺がやるって言って、
 焚き火スペースを作った感じですね。』


Q.もともとあった場所があったんですね。
 最近は山を買うのが流行ってますが、
 それについてはどう思いますか?

『すごい良いことだと思う。
 昔の人って山を持つステータスって多分あったじゃん。
 でも、現状を見てると山って全く整理されてないから、
 逆に人がどんどん入って行ったほうが、
 やっぱり自然環境も保たれるから、
 もう、どんどん買ったほうが良いと思う。
 年に2、3回だったとしても、
 山に入らないよりは入ったほうが良いと思う。
 それで、自然にコテンパンにされればいい。笑
 自然のすごさを感じるだけでも財産になるから。』


Q.そもそも「焚き火マイスター」ってなんですか?

『簡単に言っちゃうと焚き火伝道師みたいな感じ。
 一般の人だとアウトドアって
 ハードル高く感じちゃうじゃない。
 だから、焚き火って簡単なんだよって。
 もともとは焚き火って生活の一部にあって、
 でも今はアウトドアの一つになっちゃったから、
 それをもう少し生活の一部に近づけて、
 気軽に楽しめるような感じで活動してますかね。』


Q.テレビ番組では「焚き火の監修」もやってるんですよね?

『そう、今はフジテレビの
石橋、薪を焚べる」っていう番組の焚き火を作ってます。
 石橋さんとゲストが喋る番組なんですけど、
 やっぱりはぜると危ないじゃないです。
 だから、はぜないような薪を持って行ったり、
 中に炭を入れて、
 高温を保つことで煙を少なくしたりとか、
 一番良い状態で石橋さんとゲストが
 トーク出来るようにしてます。』



そんな猪野さんが買いた本「焚き火の本」が発売されています。

焚き火の本」(山と渓谷社 ¥1,800+税)

Q.一冊焚き火で本を書くって大変じゃないですか

『本当大変でした笑
 同じ言葉を使わないとかあるじゃないですか、
 だから言葉を探して繋いでいくのが大変だったかな。』


Q.薪の種類だけでもたくさん載っていますが、
 猪野さんはどんな薪が好きなんですか?

『やっぱりヒノキかな。ヒノキ風呂があるように
 匂いがいいから、煙でも苦にならない。
 燃焼は広葉樹より2〜3割くらい早いですけど、
 パッと燃えるわけではないですね。』


Q.広葉樹の方がよく燃えるとか長く燃えると言いますが、
 その辺でお気に入りはありますか?

『一番手に入りやすいのがナラなので、
 日持ちもするし、価格も安いのでオススメですね。
 購入しやすいのが一番良いのかな。』


Q.本には入手難度も書いていて、
 「バイオマス薪」っていうのが載っていますが、
 これはどんな薪なんですか?

『ゴムの木のカスを圧縮した薪で、
 たぶんこれから注目されると思ってます。』


Q.「ニセアカシヤ」っていう薪も載ってますね?

『これも結構持ちがいいですし、火力も強いですね。』

Q.リスナーからのメールで、家族4人なんですが
 初めての焚き火台が欲しいというのがありましたが、
 猪野さんはどんな焚き火台を勧めますか?

『大きいのがいいと思いますね。
 大は小を兼ねるじゃないですけど、
 大きくてタフなやつが絶対いいと思いますね。
 例えばスノーピークの焚き火台とか。』

Q.撮影は「たき火ヴィレッジ<いの>」で行ったんですか?

『9割方はうちでやりました。
 あとは山梨県の四尾連湖のキャンプ場で撮りました。』


Q.焚き火にこだわりがある人によって、
 いろんなやり方があると思いますが、
 猪野さんはどんな焚き火がベストなんですか?

『気分によりますね。
 今日は嫌な事があったからガンガン燃やしたいとか、
 しっとりいきたいからチビチビ燃やすとか。
 別にルールはないので、
 自由にやってもらえたらいいと思います。』


Q.以前、若洲公園キャンプ場で開催された
 「TAKIBI CLUB」で使用していた
 球体のような焚き火台が印象に残っているんですが、
 あれはどういったものだったのでしょうか?

『あれはオリジナルで作ってもらったものなんですけど、
 海外に行くと球体の焚き火台って結構多いんですよ。
 日本の場合って機能性を求めているから、
 例えばバーベキューやったあとに
 焚き火とかするじゃないですか、

 でも、あれは焚き火だけを楽しむ台としてあるんですね。
 これからはそういうのがあってもいいのかなって思いますね。
 キャンプって目的が多いから、
 バタバタとして1日が終わるけど、
 逆に焚き火だけをやりに行って、
 ご飯はコンビニで済ますとか、
 どんどん変わっていくと思いますね。
 全部やる必要はないし。』


Q.以前、若洲公園キャンプ場で開催された
 「TAKIBI CLUB」で使用していた
 球体のような焚き火台が印象に残っているんですが、
 
あれはどういったものだったのでしょうか?

『あれはオリジナルで作ってもらったものなんですけど、
 海外に行くと球体の焚き火台って結構多いんですよ。
 日本の場合って機能性を求めているから、
 例えばバーベキューやったあとに
 焚き火とかするじゃないですか、

 でも、あれは焚き火だけを楽しむ台としてあるんですね。
 これからはそういうのがあってもいいのかなって思いますね。』

(画像は猪野さんInstagramから)

猪野さんからステッカーをいただきました!
マンゴーボックスに入れましたのでお楽しみに!


猪野正哉さん

Instagram
@inomushi75

たき火ヴィレッジ<いの>


焚き火の本」(山と渓谷社 ¥1,800+税)
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