The Burn - Fm yokohama 84.7

冒険写真家・豊田直之さん「釣魚図鑑」

おはようございます!ADモーリーです。

昨日のザバーンでは、
冒険写真家の豊田直之さんをお迎えしました!


ザバーン放送開始当初から
何度もゲストとしてスタジオにお越しいただいている豊田さん。
今回は約11ヶ月ぶりのご出演!
ゲスト最多出演記録更新中です!

Q.最近の活動はいかがですか?

『コロナの影響を受けているんですが、
 この状況の中でどういうことが出来るかを
 一生懸命考えたりして、走り回ってましたね。』


Q.新しい本を出されたんですよね?

『「色と形で見わけ 海・川・湖沼で楽しむ 釣魚図鑑
 という本を出しました。』



Q.どれくらいの数の魚が掲載されているんですか?

『349種が載ってます。
 僕はこのうち99.5%くらいは実際に釣ってますね。』


Q.豊田さんはいままで何種類くらい釣ってるんですか?

『どれくらいですかねー?
 これに載ってないのもあるので、
 まあでも400超えくらいじゃないですかね。』


Q.以前日本文芸社から出した「釣魚図鑑」は
 ベストセラーになりましたよね。

『そうですね。
 おかげさまで10年間くらいで5万部くらいいきました。
 出版の景気が悪いなかで、毎年のように増刷がかかりました。
 結局これで入った印税とかは、
 ほとんどが私のやっているNPO法人
 「海の森・山の森事務局」の活動費に回っちゃいますね。』


Q.以前出した「釣魚図鑑」と今回の本はどう違うんですか

『まず大きな違いが一つあって、
 スピード検索っていう新しい試みをしていまして、
 魚のことを全く知らない初心者の方が、
 例えば「赤い魚・横縞あり・紡錘型」みたいに調べると、
 それに当てはまる写真が
 バーっと小さくインデックスになってるんですね。
 それを見て、似ている魚を探すと
 ほぼ上手くいくんじゃないかと。
 まだまだ完成されている訳じゃないので、
 少しづつマイナーチェンジをしていって、
 完成形にしていこうと思っています。』


Q.こういう本がタックルボックスに入っていると便利ですね!

『そうだと思います!
 結局僕が釣魚図鑑に首を突っ込んだのは、
 昔僕らが釣りをしていた時って、
 まだイラストだったんですよ、図鑑が。
 それが非常に分かりにくかったんです。
 そのあと写真の本も出たんですが、
 全部標本写真で死んでいる魚なので、
 本当の色が分からないんですよ。
 だったら、ピチピチ生きているやつを
 写真に撮って並べていけば図鑑になるじゃん
 って言って、作り始めたのがきっかけなんです。』


Q.全部釣った後に置いて、
 それから写真を撮ってるんですね!


『そうなんですよ!暴れてる魚を必死で
 押さえながらパチパチって撮りました。』


Q.豊田さんは水中写真もよく撮られていますが、
 水中写真を使おうとは思わなかったんですか?

『水中は水中でいいんですけれど、
 やっぱり釣った直後って本当に独特で、
 例えばシイラなんかは黄金色に輝いたり、
 ラメの入ったグリーンとブルーになったり、
 ああいう本当に生きた色っていうのが
 図鑑の中に出てないと、
 釣り人が分かんなくなっちゃうんですよ。』


Q.だから釣った直後の写真にこだわっているんですね。

『そうです。それで笑っちゃう話がね、
 昔はフイルム撮影だったんですよ。
 この本の中にもフイルムで撮ったものもあって、
 それで一回カメラがね、
 現像に出すとフイルムに2本キズが入るんですよ。
 それで修理に出したら、担当の方が笑って、
 「豊田さん、大きな鱗が2枚入ってました。」って。
 フイルムチェンジする時に入っちゃったみたいで笑』


Q.今回の図鑑では見分けにくい魚の
 見分け方にも力を入れてるんですよね

『ベテランでも間違いがちな、
 色とか形が非常に似ている魚をですね、
 "ここ"と"ここ"と"ここ”を見分けると
 区別がつきますっていうポイントを
 大きく写真とコメントで出しているので、
 そこはとても分かりやすくなってるんじゃないかなと思います。
 この図鑑を使って魚を見慣れてくると、
 だんだん自分でもすぐに区別がつくようになってきます。』


Q.釣った魚の種類・見分け方だけじゃなくて、
 味も書いてありますね。

『漁師さんとか船長さんは
 簡単に料理して美味しく食べられる方法を知ってるんですよ。
 例えば、八丈島の漁師さんはカツオの切り身をね、
 「ごま油と塩で食ってみろ!」って。
 食べたらめちゃめちゃ美味しくて、
 レバ刺しを食べる感覚に似てるんです。
 カツオの刺身って生臭かったり脂っぽいんで、
 結構すぐに飽きちゃうんですよね。
 けど、ごま油と塩でいくとペロッといけましたね。
 うちの娘たちも小学生の頃、この食べ方で
 山盛りのカツオをペロッて食べてましたね。』


Q.漁師さんや船長さんから聞いた
 オススメの食べ方が書いてあるんですね!

『そう!それで聞いて、自分で試して、
 食べて、どうだったかっていうのが全部書いてあります。』


Q.書くのに相当時間がかかったんじゃないですか?

『そうですね。
 まあちょうどっていう言い方も変ですけど、
 コロナの影響で外出できなかった時に、
 この本の執筆・編集に時間を割けたので、
 それはまあ幸いだったかな、っていうところですね。』


Q.今日は放送で「魚は寝かせると美味しい」
 っていう話をしていたんですけど、
 豊田さんも魚寝かせますか?

『寝かせます。もちろん釣った日の夜に食べるのもあるけれど、
 たいがいがラップで包んで冷蔵庫に最低一晩寝かせて、
 次の日食べると、もう全然違います。』


Q.最後に豊田さんからお知らせはありますか?

『9月26日(土)、27日(日)なんですが、
 私の主催している「NPO法人海の森・山の森」と
 城ヶ島ダイビングセンターさんとの共同で、
 ボランティアダイバーによる海底の清掃と
 陸上は親子、釣り人や観光客など誰でもOKで、
 トングも全部用意しますので、
 城ヶ島を綺麗にしようという活動をやります。
 毎年やってるんですけど、
 1日に100キロくらいのゴミが出るんですよ。
 この活動が仕事として取り組めると長続きするので、
 それを目指して今取り組んでいます。
 9:00から15:00まで受け付けてますので、
 直接来ていただければと思います。』


豊田さんありがとうございました!


豊田直之 ティエムオフィス
http://www.toyoda-marine-office.com

NPO法人 海の森・山の森事務局
http://www.uminomori-yamanomori.com
 
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