
博士じゃ。
今週は、「うおづら」のうんちくじゃ。
心して聞くのじゃ。
釣った魚を撮影する時、どのような角度で撮るかのぉ。
一番多いのは、図鑑と同じように、
魚の側面を撮影するパターンじゃないかのぉ。
図鑑では、魚のイラストや写真が必ずと言ってもいいほど
左向きで掲載されておる。
ところが、今日紹介する本、
『世界初の魚の顔図鑑 うおづら』は、
魚を真正面から撮影した写真ばかりが掲載されている、
ちょっと変わった本なんじゃ。
この本は、水生生物写真家の森岡篤さんが撮影した
魚の正面写真、つまり魚の顔ばかりを集めた写真集で、
8月に出版されたばかりの本じゃ。
魚を正面から見ると、
かわいい顔に見えたり、怒った顔に見えたり、
誰かに似た顔に見えたり、
とてもユニークな写真集になっておる。
森岡さんは、この写真集のために、
およそ150匹の魚たちを自宅の水槽で飼い、
最高のコンディションで撮影そうじゃ。
1カットを撮影するのに費やせる時間は5分。
それ以上の時間をかけると魚が
ストレスで不機嫌になって、
いい顔をしてくれないそうじゃ。
この写真集を見ると、魚を見る目が変わるかもしれんのぉ。