
博士じゃ。
今週は、ちょっとアカデミックな話題、
「東京湾のギンイソイワシがオスだらけになっている」
…という、ウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ギンイソイワシという魚を知っておるかのぉ。
イワシという名前がついておるが、イワシの仲間ではなく、
でも、見た目はイワシにそっくりな魚じゃ。
そんなギンイソイワシに関する、
ちょっと驚きの研究結果が発表されたんじゃ。
東京海洋大の調査によると、
東京湾にすむギンイソイワシが、
水温上昇の影響で、
急速に性転換が進んでいることが判明したんじゃ。
もともと魚のオス・メスは
遺伝情報で決まっているんじゃが、
魚の中には、孵化(ふか)する前後の水温によって、
遺伝的に決まっていた性から
性転換してしまうことがあるんじゃ。
その結果、水温上昇が続く東京湾では、
ギンイソイワシの
およそ8割がオスになっていることが
この研究で分かったんじゃ。
このまま地球温暖化が進行して、
海水温が上がり続ければ、
生態系への大きな影響も懸念されるそうじゃ。
魚が釣れる環境を保つためにも
普段から、自分にできる温暖化対策を
実行することが大切なんじゃな。