博士じゃ。
今週は、わしがおすすめの本を紹介するのじゃ。
夏休みの自由研究にも役立つ本なので、心して聞くのじゃ!
その本は、鈴木香里武さんの
「岸壁採集! 漁港で出会える幼魚たち」じゃ。
「岸壁採集」とは、
海に入らず漁港などの岸から
網を使って魚を採集する方法のこと。
それよりも釣りの方が楽しいでしょ!
という声も聞こえてきそうじゃが、
この岸壁採集のすごいところは、
網とバケツがあれば、
海に入らなくても気軽にできて、
エサや高価な道具も必要ないところじゃ。
それでいて、
時にはリュウグウノツカイやアカグツといった
珍しい深海魚の幼魚なども採集できて、
釣りとは違った出会いがあるんじゃ!
漁港で夜釣りをしていると、
深海魚のはずの
クロムツの幼魚が釣れたりすることもあるが、
実は深海魚も、赤ちゃんのころは
漁港のような場所で育つ種類がいるんじゃ。
とはいっても、「魚の赤ちゃん」は、
成魚とは外見が違ったりして、見分けも難しい。
そこで役立つのがこの本じゃ。
岸壁採集で使う道具や、
魚を見つけるコツはもちろん、
172種類の魚が、
豊富な写真で解説されているので、
自由研究にも最適じゃ。
いったいどんな魚と出会えるのか、
ワクワクの「岸壁採集」、チャレンジしてみるのじゃ!