博士じゃ。
今週は、マゴチのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
マゴチは、「冬のフグに夏のコチ」と言われ、
食通にも珍重される高級魚じゃ。
初夏から夏にかけて、
太陽が照り付ける時期によく釣れるので、
「照りゴチ」とも呼ばれておる。
船からルアー、または、
生きたエビやハゼをエサにして釣るのが一般的じゃが、
5月から7月には産卵のために
かなり浅いところまでやってくるので、
サーフや堤防、河口などで、
おかっぱりで釣ることもできるんじゃ。
東扇島西公園や、
横浜の海釣り施設からも狙うことができるぞ。
ルアーで狙うなら、シンキングミノーや
バイブレーション、ワームなどで
しっかりと底を取ってねらうことが大切じゃ。
餌釣りで狙うなら、
活きたメゴチやハゼ、
シロギスをエサにした「泳がせ釣り」がおすすめじゃ。
シロギスが釣れるようなサーフには、
マゴチがいることも多いので、
まずはシロギスを釣ってから、
釣れたシロギスの中で小型のものを泳がせて狙うんじゃ。
マゴチ釣りに集中したいなら、
あらかじめ川でザリガニを釣っておいて、
生餌として使うのもおすすめじゃぞ。
昔から「ヒラメ40、コチ20」と言って、
アタリを感じたらすぐにアワセるのではなく、
マゴチがしっかり食いつくまで待つのがポイントじゃ。
釣れるサイズは
40センチ前後が多いが、最大では、
70センチに達することもあって、引きも抜群じゃ。
マゴチは白身の魚で、
薄造りにすればフグのような淡白で上品な味わいじゃ。
ただ、鮮度が落ちるのも早いので、
美味しく食べるには、釣ったあとにきっちりと締めて
血抜きをしておくことが大切じゃぞ。