今週は、フライフィッシングには欠かせない
ウェーダーのメンテナンス方法を紹介します。
ウェーダーは防水素材で出来た
胸元まである防水ズボンで、日本語にすると「胴長靴」。
川の中でも水に濡れずにジャバジャバと歩くことができるので、
「少しでも魚のいる場所に近づきたい」
という釣り人の思いを実現してくれるアイテムです。
そんなウェーダーですが、
お手入れを怠ってしまうと寿命が短くなってしまったり、
防水透湿性能が
発揮できなくなってしまったりする可能性があります。
気持ちよく釣りをするためにも、
しっかりメンテナンスしておきましょう。
まず、普段、釣りに行った後のメンテナンスとしては、
しっかり汚れを落として、陰干しで乾かすことが大切。
ウェーダーの表生地は汚れると撥水効果が低下するので、
シャワーだけでは落ちない泥汚れなどは
柔らかいスポンジなどを使って落としておきましょう。
海で使った場合は、
シャワーでしっかり塩抜きすることも忘れずに。
陰干しするときには、
ゴム製のサスペンダー部分でつるすと
ゴムが伸びきってしまうので、
逆さ吊りにして陰干しして、
表面、裏面ともに完全に乾燥させます。
ウェーダーの日頃のメンテナンスはこれで十分ですが、
汚れがひどいときや、シーズン終わり、
シーズン中でも2,3回は、洗濯するのがおすすめ。
ウェーダーはゴアテックスをはじめとした、
防水透湿素材を使っているものがほとんどです。
そのような素材を、一般的な洗濯洗剤を使って洗ってしまうと、
材質の性能を落としてしまう場合があるので、
「ニクワックス」など、防水透湿素材専用の洗剤を使って洗います。
最近では、洗濯機で洗えるウェーダーも増えてきましたが、
自分のウェーダーが洗濯機に対応しているか分からない場合は、
漬け置きでの手洗いがおすすめ。
大きなバケツや浴槽に水を張って、洗剤を入れたら、
ウェーダーを水に馴染ませて、
10分程度浸け置きして、汚れを浮かせます。
浸け置きが終わったら、軽く手でもみ洗いをします。
その後は、2,3回しっかりすすいだら洗濯終了です。
続いて、撥水スプレーを使って、
生地の撥水性能を復活させます。
撥水が切れるとウェーダーの表面に
水の壁ができて透湿性が落ちてしまうので、
洗濯と撥水処理はセットにして定期的に行うのがおすすめです。
撥水スプレーにもいろいろなタイプがありますが、
ニクワックスの撥水スプレーの場合は、
洗濯後の濡れた状態のウェーダーに吹き付けます。
固く絞った布で、余分な撥水液を拭きとりつつ、
撥水液をウェア全体に伸ばします。
あとは、日陰で充分に乾かしてから、
低温(80℃~120℃)であて布をしてアイロンを使用すると、
さらに撥水性がアップします。
これでウェーダーの洗濯と撥水処理の完了です。
ちなみに、ウェーダーに穴があいてしまって、
内部に水が入ってきてしまう場合、
小さい穴であれば自分で補修することもできます。
ウェーダーをお風呂などに吊るして、
中に水をたっぷり入れます。
胴の部分から下に向けて絞って行くと、
穴が空いている部分から水が漏れてくるので、
その場所の“生地の裏側”にボールペンなどで印をつけておきます。
(ウェーダーの補修は生地の裏側からが基本となります)
補修するのは、ウェーダーが乾いてから。
釣具屋さんに行くと
ウェーダー専用の補修材が売っているので、
ウェーダーの裏側から、
穴に対してすこし広範囲に薄く塗ればOK。
素早く2、3回塗ると綺麗に仕上がります。
ウェーダーの性能が落ちてきたり、
穴が空いてしまったりしていると、
せっかくの釣りも楽しくなくなってしまいます。
しっかりメンテナンスしておきましょう!
以上、「ウェーダーのメンテナンス方法」でした。