The Burn - Fm yokohama 84.7

自宅でアウトドア気分を楽しもう!サヴォリの達人 寒川一さん

おはようございます!ADモーリーです。

昨日のザバーンでは、
外出自粛でなかなかアウトドアが
楽しめない状況ということで、
自宅でアウトドア気分を楽しむ方法を
焚き火と"サヴォリ"の達人、
アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんに伺いました。

Q.新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、
 神奈川県含む7都市で緊急事態宣言が出されましたが、
 寒川さんは最近どうお過ごしですか?

『僕はそんなに普段の過ごし方と変わらないんですよ。
 キャンプにはさすがに行けていないですが、
 何と言っても"サヴォリ"が僕のテーマなので、
 割と屋内に強いんですよ。
 本当に”こもる”っていう言葉大好きですね。
 その対義語としてアウトドアも楽しんでいるんですけど、
 昨日も夕方にライブ配信で焚き火をやったんですね。
 こういう状況になると、
 火って人に強く訴えかけられるというか、
 下手な言葉より炎を皆さんと共有したいと思って、
 配信に挑戦してみました。』

Q.それどこで配信していたんですか?
焚き火カフェのフェイスブックページです。
 お客さん目線にカメラを置いて、
 僕が火を起こしたり、コーヒー淹れたりっていうのを
 1時間弱くらいですかね、やってました。
 アーカイブも残ってるんでぜひ見てください。
 今後またいつかやってみたいと思ってます。』

Q.コーヒーがお好きな寒川さんですが、
 今回はどんな淹れ方をしたんですか?
『ラップランドスタイルですね。
 煮出しコーヒーと言ってドリップをしない、
 挽いた豆をお湯に入れて待つんですね。
 重要なのは湧き水を使うことと、
 焚き火で沸かすっていうこと。
 これを守れば極端な話、
 白湯を飲んでも美味しいです笑
 コーヒーは後付けみたいなもんで、
 そのシチュエーションが美味いんです。』

Q.寒川さんが自宅でアウトドア気分を楽しむ
 オススメの過ごし方って何ですか?
『僕は基本は本と道具があれば、
 家の中で相当楽しめるんですよね。
 例えば山に行った時でも天候が悪くて
 山小屋やテントの中で停滞する時ってありますよね。
 そういう時に山小屋で本を読むのも好きですし、
 あと道具っていうのはメンテナンスが出来ますよね。
 今だと普段出来ないところまでやれますよ。』

Q.例えばどんな道具をどんな風に
 どこまでメンテナンスするんですか?
『例えばランタンですよね。
 僕はガソリンランタンを愛用しているんですけど、
 もうバラしてパッキンを交換しちゃいますね。
 普段から圧縮が弱いなとか思いつつも、
 だましだまし使っちゃうんですよねえ。
 それを思い切って、ダメになる前に交換しちゃおうと。
 これって何がいいかって言うと、
 開けた時にまず構造が分かるんですね。
 そして中が分かると使い方も変わるんですね。
 道具を愛でるっていうのは
 アウトドアの大きな楽しみの一つだと思います。』


Q.他は何かありますか
『あとは地味ですけど、
 穴が開いたものの補修とかですね。
 テントに火の粉で穴が開いた部分とか、
 ジャケットに穴が開いてるとか、
 そういうところにパッチを当てて
 針仕事をするのも良いですね。これも愛着が湧きます。
 リペアを見直すことは生産的ですし、
 時代のキーワードでもありますよね。』


Q.最近は新しい試みで
 焚き火をLEDライトでされているそうで
『そうなんですよ。
 「ジカビ」っていう焚き火台を新しく出したんですけど、
 それが家の中でもディスプレイとして、
 焚き火効果を振りまくことに気が付いたんですね。
 火はつけないんですけど、
 LEDのライトが最近すごく優れているんですよ。
 熱がない、煙が出ない、
 だけど見た目は
 ほぼ炎みたいなライトがあるんですね。
 それを焚き火台の真ん中に設えて、
 LEDがダイレクトに見えると興ざめするので、
 流木をカモフラージュにしたりとか、
 石を周りに並べたりとか、
 普段焚き火でやっている
 シチュエーションを屋内で作り出すんですね。
 普段の焚き火では出来ないことが出来るというように
 プラスに考えれば、それはそれで素晴らしいですね。』

Q.「ジカビ」という焚き火台は
 どういった考えで制作したんですか
『僕は直火を長くやってきた世代なので、
 あの頃の気持ちに戻りたいと。
 最近のキャンプ場は直火禁止ですから、
 ちゃんと道具を使いながらも、
 直火ににじり寄りたいなっていう感じですかね。
 燃やすところはすごく小さいんですよ。
 周りにお皿とか石を載せられるような
 枠が付いているんですけど、
 僕がもう一つテーマにしているのが、
 ”小さな火”で、大きく焚くのではなくて、
 小さな火をキープしようっていうのがあるんですね。』

Q.こんな時だからこそ、いざという時に備えて
 アウトドア用品を見直すこともあると思いますが、
 寒川さんはどんなところをチェックしますか?
『今までは地震や台風などの
 自然災害を想定して僕らはいろいろ考えてきたんですが、
 今回のような事態が起きている最中に
 さらに地震などが起きないという保証はないですよね。
 今の状況で体育館で集団生活をしないといけないとか。
 だからやっぱり、
 そういう状況を想像してみることが必要ですよね。
 そうすると状況に合わせたアップデートが
 頭の中に生まれてくるんですよ。
 大きなファミリー用のテントも流行っていますが、
 それを持ちつつもパーソナルを守れるものも必要かと。
 そうなると食器や調理具もそれに準じていきますね。
 とにかく想像する事ですよね。
 今”ステイホーム”って言われてますけど、
 その家を失ってしまう事を想像することも大事だと思います。

 無いものは自分たちで作り出そうとか、
 みんなで助け合おうという気持ちは
 アウトドアの精神だと思います。』


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