The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『PEラインのメンテナンス』

ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなど、
いろいろな釣りで使われているPEライン。
ちゃんとメンテナンスしていますか?

PEラインは、
非常に細い繊維を4本とか8本編みこんで作っているので、
繊維に隙間やゆるみができてしまった場合、
その隙間に塩水が入ってしまって
放っておくと結晶化した塩で劣化してしまうと言われています。

なので、釣りに行った後には、
しっかり海水を洗い流すことが重要。

ちゃんとメンテナンスをしているPEラインは、
キャストでのライントラブルが減って、飛距離もアップ、
PEラインも長持ちします。

では、PEラインのメンテナンス方法を紹介しましょう。

日々のメンテナンスとしては、
釣りから帰ってきたら、ドラグを目いっぱい締めて、
流水でPEラインの塩抜きをすればOKです。

でも、しっかり塩を抜くなら、これだけでは不十分。
PEラインの塩抜きには、
時々しっかり漬け置きすることが効果的です。

ただし、リールのまま漬け置きすると、
ドラグに水が入り込むのでNGです。
では、どうするのでしょうか。

まずは、PEラインを空のスプールに巻き直します。
PEラインを買ったときに
巻いてあったスプールを保管しておくと便利)
この時に、傷がついているところがないかなどもチェックしておきます。
そして、巻き取ったスプールごと
ぬるま湯に浸けてPEラインに付着した海水を抜きます。

これで塩抜きは完成ですが、
PEラインのメンテンナンスのポイントはここから。

まず、このままスプールからリールに戻すのではなく、
一度、さらに別の空スプールに巻き取ります。

そして、この2個目のスプールからリールに巻き直すことで、
PEラインを洗う前とは、逆さの状態になります。
こうやってPEラインを逆さに裏返すことで、
寿命を長くすることができるんです。

さらにもう一つポイント。

洗う前にPEラインがリールの糸巻き量に対して目減りしているなと感じた場合。
この場合は、空スプールからリールに巻き取る前に、
適当なナイロンラインの下糸を足しておきましょう。

そうすることで、
キャスティングの時に
ラインがスプールのエッジに当たらず、飛距離が伸びます。
そして、PEラインの塩抜きが終わったら、
ラインコーティングもしておきましょう。

PEライン用のラインコーティング剤は、
いろいろなメーカーから発売されています。
これを使うことで、PEラインに保護膜を形成して、
撥水効果や摩擦軽減、
糸ヨレ防止、劣化防止など、多くの効果が期待できます。
表面が滑らかになって飛距離も伸びますよ。

PEラインをしっかりメンテナンスしておけば、
いざというときにラインブレイクなどのトラブルも減ります。
ぜひメンテナンスしてみてください。
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