The Burn - Fm yokohama 84.7

鎌倉在住のラジオDJ ジョージ・カックルさん

ADモーリーです。

昨日のGood To Goでは、
鎌倉在住のラジオDJ、ジョージ・カックルさんをお迎えしました。

 
井手さんとは1週間に1度は会う間柄のジョージさんですが、
ザバーンには3年ぶり4回目のご登場!


前回は「ジョージ・カックルの鎌倉ガイド」
という本を紹介したジョージさんですが、この度また新しい本が出ました!

ジョージ・カックルのWELL WELL WELL
スローでメローな人生論



Q.今回の本はどういった内容なんでしょうか?

『今までいろんなとこで書いたりとか、
喋ってきたものをまとめたエッセイ集だね。
実はエッセイ集はこれで3冊目なんだよ。』

Q.この本を出そうと思ったきっかけはなんだったんですか?

『ずっと前から出そうと思っていて、ストーリーが溜まってたのね。
 それで、自費出版はしたくないから、いい出版社の人いないかなって探してて、
 その時大久保にあるバーでトークショーやってたら、
 お客さんの中にたまたま小学館の人がいたんですよ。それがきっかけて出版になった感じだね。』

Q.サーフィンや旅、音楽などが中心になった話が出てきますが、
 何歳くらいの時からのエピソードが収録されているんですか?

『18歳の頃に新宿の店で働き始めた所が冒頭にあって、19歳の時に旅に出るんですけど、
 それぐらいの歳の頃からのエピソードが入ってる感じかな。
 旅に出たその当時は7ヶ月かけて資金16万円で世界一周したんですよ。
 日本からバンコクまで飛行機のチケットを買って、
 今度はバンコクからインドへの飛行機のチケットを買って、
 あとは、もうほとんど電車とかヒッチハイクだね。』


Q.サーフィンにまつわるエピソードもたくさん収録されていますが、
 サーフィンはいつからやられてるんですか?


『小学校を卒業して、中学校に上がる時に、
アメリカから韓国に引っ越すはずだったんだけど、

 韓国の家が建つのが遅れて、3ヶ月くらい時間が出来ちゃって。
 その時に父親が、僕と兄貴をサーフキャンプっていうのに無理矢理入れたのね。
 毎朝バスが迎えにきて、夕方まで泳いで、
帰ったらすぐ寝るみたいなところからスタートしたから、

 本当自分からサーフィンをやろうと思って始めたわけじゃないんだよね。』

Q.そんなスタートだったのに、なぜどんどんサーフィンにのめり込んだんですか?

『サーフィンを始めて、最初に板が滑った時、
 その瞬間から他のスポーツに興味がなくなっちゃんたんだよね。
 あの、なんとも言えない「あ!」っていう瞬間。それまで野球もずっとやってたんだけど、
 サーフィン一本になっちゃった。その後、結局韓国に移ったんだけど、
 韓国の仁川は全然波がなくて、その先2年間サーフィンが出来なかった。
 そのあと日本に戻ってきて、
高校一年の時に鎌倉でサーフボードを買って、またやり始めたんだよ。』


Q.サーフィンをする時間を作ることが出来るような仕事ばかりやっていたみたいですが。

『そうなんだよ。一番凄かったのは、海水温度の研究者をやってた時なんだけど、
 トラックでいろんな場所に行って研究するんだけど、基本的に海の研究だから、
 そのトラックにサーフボード乗せてサーフィンしに行っても、
調査してると思われてるから、誰も文句言わないんだよね。

 しかも国からお金が出てる仕事だしね笑 最高だったよ!』

Q.その海水温度の研究っていうのは実際どういったものだったのですか?

『船に乗っていろんな情報を取るんですよ。海の中にはいろんな川が流れていて、
深さによって温度が違うのね。その研究は天気予報のためだ、って説明されてたんだけど、
ある日イギリスの船の近くを調査してたら、その船の船長に呼び出されて、
「これがロシア船だったらスパイ行為だぞ」って言われたのね。
実は潜水艦がソナーを避ける道を調査する目的だったみたいで、嘘だろって思ってたんですけど、
実際にソビエトが崩壊したら、その次の月には仕事が打ち切りになったんだよ。
だから、ずっと知らずにアメリカの軍の仕事をしてたんだ笑』


Q.本の中にはヘビーローカルという話があります。

『サンフランシスコのフォートポイント、ゴールデンゲートの下で有名なとこなんだけど、
今でもアメリカのサーファージャーナルは、そこのローカルが怖いからって言って、
そこの記事は書かないようにしてるんだよね。
ただ僕はそこで10年くらいサーフィンやってたんだけど、
ケンカなんかしたことないし、全然怖くなかったよ。』

Q.初めて行くサーフィンポイントって、
何か気を付けないといけないことってあるんですか?


『あるよ。やっぱり初めて入るんだったらいい子にしてなくちゃダメだね。
例えば5人いたら、一番端っこに座ってみんなに挨拶して、
他の人がみんな波に乗った後に波に乗るのがルールだよ。
みんなローカルのことを怖がるけど、入りたいポイントがあったら、まずそこに行く。
行って1週間も行ってたら、顔見知りになって波に乗らせてくれるから。
飲み屋の常連になるのと一緒だよね。』


Q.ローカルの人が、初めて来る人を海から追い出すような話を聞いたことがあるんですが。

『そういう人は実際いるけど、ダメだよね。ダメだよ。そんな奴は。
海は誰のものでもないし、誰が潜ったっていい。
初めて来た人にその海の波をシェアしたいのが僕の気持ちなのね。
マナーは必要だけど、自分が良いと思ってる海の波は、
他の人にも体験してほしいと思うけどね。』


コーナーの最後には、
ジョージさんの選曲でアメリカのバンド
Grateful Deadの「Friend of The Devil」をお届けしましたが、
この曲にまつわるエピソードも今回の本に収録されています。

ジョージ・カックルのWELL WELL WELL
スローでメローな人生論

定価 本体1400円+税
出版社 小学館

 
ネットで、書店でぜひお買い求めください!
小学館紹介ページはこちら
Amazonでの購入はこちら
top