The Burn - Fm yokohama 84.7

イラストレーターやまとけいこさん「黒部源流山小屋暮らし」

おはようございます!ADモーリーです。

先週のGood To Goは、
イラストレーターのやまとけいこさんと
ザバーン登山部のメンバーでもおなじみ
Foxfire」伊勢丹立川店のスタッフ新村さんをお迎えしました。



ザバーン登山部が2年前の夏、
黒部の源流に岩魚釣り登山に行った際に泊まった
「薬師沢小屋」で働いていたのが、今回のゲストのやまとけいこさん。


Q. 薬師沢小屋に来られる方は、源流の岩魚釣りをしに来る方が多いんですか?

やまと
『基本的には登山者の方がほとんどなのですが、
 
黒部源流で釣りをしたいという方は、
 一度来ると魚の多さや綺麗さで常連さんになる方が多いです。』



Q. 薬師沢小屋で働かれてるとのことですが、どれぐらい長く働いてるんですか?
やまと
『ひと夏で3ヶ月半入るのですが、これまででシーズン的には12回。
 
次も入るので、今度で13回目になります。
 東京が暑くなってくると、
そろそろ山に行きたいって感じになりますね。』


Q.「黒部源流山小屋暮らし」という本を出版されましたが、美術大学に通われてたんですか?
やまと
『はい、そうです。美大で絵の勉強をしていまして、その頃から登山も始めました。

 初めて北アルプスに行った時に、日本にこんな風景があるんだっていうのにとても驚きました。
 ファンダーフォーゲル部で色んな所に登ったんですが、特にこの黒部の源流が好きになりました。』


Q.どんなところが良かったんですか?
やまと
『水のあるところってものすごい生命感があるんですよ。
 岩場の岩稜もいいんですけれど、もっとたくさん生き物の匂いがして、
 渓流釣りも好きだったので、そういうところが良かったです。』


Q.携帯の電波も届かない、電気もあまり使えない山小屋で3ヶ月半暮らすっていうのは不便に感じないんですか?
やまと
『それが当たり前になってしまっているので、こんなものかなって思ってます。
 あとは考えてみたら、私たちが子供の頃って携帯ってなかったよねみたいな。
 メールも出来なかったよねって思うと、そんな頃の生活に戻ってる感覚もありますね。
 ストレスにはならないです。逆にストレスフリーですかね。』


Q.Foxfireではツアーも行なっていますが、新村さんは毎年行ってるんですか?
新村
Foxfireのツアーには私は参加していないのですが、

 一昨年のザバーン登山部で行ったのを含めますと、これまでに3回ほど行ってます。』


Q.新村さんの黒部源流と薬師沢小屋の気に入っている部分ってどんなところですか?
新村
『やっぱり水が豊富で、一番最初に行った時に赤木沢出合の風景の美しさが本当に素晴らしくて、
日本にこんなところもあったんだって思ったんですね。
 自然のグリーン、その中で悠々と岩魚が泳いでいて、
そこで釣りをさせてもらって、本当に自然に遊ばせてもらっているっていう空間がいいですね。
 あとは私は写真もやっているので、この風景をちゃんと写真に収めたいっていうのもすごくあって、
 だから、なかなかつらい道のりですけど、毎年行きたいと思ってしまいますね。』


Q.「黒部源流山小屋暮らし」を読むと、自然の中に人間がお邪魔してるっていうのを意識せざる得ないですね。
やまと
『そうですね。街とはやはり違いますね。』


Q.山小屋をオープンさせる時には何に一番苦労されますか?
やまと
『冬の間に小屋の中の食料を動物に食べられてしまったりとか、
 クマとかが入ってしまったりすることもあるので、片付けが大変です。
 中に入ると、食べ物のカスが散乱していて、クマが長居をしていた時なんかは糞尿があちこちにあったりします。
 爪で缶詰を開けていたり、ストッカーっていう冷凍庫の大きいやつの中を開けて、乾物を食べていたりします。
 熊だけじゃなくてネズミやらテン、ヤマネなどもいます。』


Q.物資はヘリで運ばれてくるんですよね?
やまと
『そうなんです。薬師沢小屋の場合は本当にスペースが狭くて、
 小屋の前の小さなテラスに下ろすんですけど、たまに次の便があっという間に来てしまうことがあるので、
 早く片付けないと次の便の荷物が乗らないんですよ。時間との勝負ですね。』

Q.一個上の別の小屋の荷物が間違って届くこともあるとのことですが。
やまと
『そうなんです。荷物全体が間違って届くことはないんですが、
 荷物の中に別の小屋のものが混じってることがあるんですね。
 そういう時は背負ってその小屋まで持っていきます。
 ラーメン5ケース持って行ったこともあります。笑』


Q.6/19からは伊勢丹立川店でやまとさんのイベントがあるみたいですね。
新村
『はい。私が働いております、伊勢丹立川店のファーレ側モールというところでFoxfireの商品と一緒にやまとさんの作品を展示します。』


Q.どんなものが展示されるんですか?
やまと
『カバーなど何点かの原画と新しく描いた黒部源流のイラストを展示します。』


Q.トークショーもあるんですよね?
新村『こちらは先着20名様になっていますが、
立ち見も大丈夫ですし、予約も不要ですので、是非お越しください。』

Q.トークショーもあるんですよね?
やまと
『本を読んでいただくと、山小屋で働く楽しみがわかると思いますので、

 もちろんお客さんとしてもですが、是非、アルバイトとして山小屋にいらしてください笑』

新村
『Foxfireでは毎年、やまとけいこさんのプリントTシャツを取り扱いしています。

 イラスト展と合わせてお店にもお越しください!』






『黒部源流山小屋暮らし』
やまとけいこ著
販売価格 本体1,300+
山と溪谷社

書籍情報は山と溪谷社
アマゾンでのご購入はこちらから

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ウェブサイト
http://www.maroon.dti.ne.jp/yamatokeiko/

インスタグラム
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