
博士じゃ。
今週は、「テンカラ」のウンチクじゃ。
テンカラは、毛バリを使う日本の伝統的な釣り方。
主な釣り場は渓流で、
対象魚は、水生昆虫を捕食するマス類。
毛バリのほかに使うものは、竿と釣り糸だけなので、
数ある釣りのなかでも、
タックルが最もシンプルな釣りのひとつじゃ。
軽い毛バリをラインの重みでポイントへキャストする点は、
イギリスで生まれたフライフィッシングと同じじゃが、
一番の違いは、フライフィッシングで使う「リール」を
テンカラ釣りでは使わないこと。
フライフィッシングが、
ヨーロッパの流れの緩やかな川で遠くを狙うところから発達したのに比べて、
テンカラは、リールがないので遠くを狙えない代わりに、
近くを手返しよく狙えるので、瀬が多くて狭い日本の渓流に適した釣り方なんじゃ。
最近、渓流釣りの中でもテンカラが注目されているのは
この日本の渓流に適している点が人気なのと、
道具がシンプルな分、テクニック面で奥が深いからなんじゃな。
道具が軽量なので、トレッキングなどにも持って行きやすく、
海外でもブームになってきているんじゃ。
テンカラ釣りができる管理釣り場もあるので、
ぜひチャレンジしてみるのじゃ!