
博士じゃ。
今週は、「タイメン」のウンチクじゃ。
タイメンという魚を知っておるかな?
知っているなら、なかなかモンスター好きじゃな。
タイメンは、ロシア語で「イトウ」のこと。
シベリア、モンゴルなどの河川に生息するイトウの仲間
「アムールイトウ」のことじゃ。
世界最大のサケ類の一つで、
2メートル、100キロ超えの個体の記録も残っておる。
大物になると、ネズミ、蛇はもちろん、
小鴨、川を渡る子羊まで餌食にすると言われておるから驚きじゃ。
釣り方は、ルアーなら大型のホッパーや、
ねずみを模した大型ルアー、
シンキングタイプのプラグ。
フライフィッシングでも狙うことができる。
モンゴルでガイドに案内してもらえば、
釣れるタイメンのアベレージサイズは、80~120センチ。
その引きは強烈じゃぞ!
あの小説家・開高健(かいこうたけし)もこのアムールイトウに魅せられて、
モンゴルを旅した様子を、「オーパ!」シリーズに記しておるくらいじゃ。
モンゴルでタイメンを狙う専門のツアーもあるので、
釣るのも夢ではないのじゃ。
ちなみに、6月のモンゴルは、特に日照時間が長く、
朝8時から釣りを始めても
日没前のベストタイム、午後9時過ぎまで
12時間以上釣りができる。
完全に文明社会とは切り離された秘境で、
圧倒的な自然の中での釣り体験は、きっと忘れられないものになるはずじゃ!