The Burn - Fm yokohama 84.7

冒険写真家の豊田直之さん

おはようございます!ADモーリーです。

昨日のGood To Goは、
冒険写真家の豊田直之さんをお迎えしました!


豊田さんは
ザバーン放送開始当初から何度もゲストとして
スタジオにお越しいただいており、出演回数はダントツです。

そんな豊田さん、
記事を読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが。
5/22の神奈川新聞に豊田さんの活動が取り上げられました。

Q.どのような記事だったんですか?

『いま世の中でSDGs(持続可能な開発目標)という、
地球を持続していくために国連が掲げた目標が注目されていますが、
私のやっているNPO法人「海の森・山の森」が、
神奈川県のかながわNSGsパートナーに選ばれたということが記事になりました。
また、大岡川や城ヶ島、茅ヶ崎のゴミ拾い、特にプラスチックゴミについてですね。
10年くらい前から注目して取り組んでいたので、
それがやっと世の中に認めてもらえたという感じですね。』

Q.プラスチックゴミの問題はやはり大変なことなのですか?

『そうですね。
ただ、プラスチック自体が我々にとって総じて敵という訳ではなくて、
軽いし安いし、色々な意味で便利なんですが、それに私たちの生活が頼りすぎちゃっているんですね。
あらゆるものがプラスチックになっていて、一回使ったらすぐに捨てている。
そして、それがきちんとリサイクルなど、きちんと処理されていれば、
問題にはならなかったのですが、風に飛ばされたり、海に流されたり、
カラスに散らかされたりして、それが結局は川を通じて海に流れていく。
それが海の中でどんどん細かくなっていって、魚の体の中に入ったり、
亀が間違えて食べてしまったり、鳥がついばんでしまったりするような被害が出ています。』

Q.NPO法人 海の森・山の森事務局は大岡川SUP倶楽部と
大岡川のゴミ拾いをやっていますが、やはりプラスチックゴミは多いんですか?

『大岡川SUP倶楽部さんとは毎月「大岡川PGT大作戦」っていうゴミ拾いの活動を行なっていて、
毎回60キロから80キロのゴミを取っているんですが、
分量からするとほとんどがプラスチックゴミみたいな感じです。』

Q.前回ザバーンにお越しいただいた時には、
ヨーロッパ大陸最高峰のエルブルスという山に登るというお話を聞かせていただいたんですが。

『はい。今、写真家としては「水の輪廻」という写真を撮っていて、
地球に降った最初の一滴を追い求めていったら、どんどん高いところにいっちゃって、
日本だと富士山が一番高くなるんですけど、そっから先は海外に行くしかないなと。
そういうことで、最終的な目標は世界最高峰のエベレストに行こうと思ってるんです。
さすがにいきなりは行けないので、去年はヨーロッパ大陸の一番高いエルブルスに挑戦しました。』

Q.エルブルスはいかがでしたか?

『頂上すぐそこ、っていうところで下山したんです。
自然を相手にする時っていうのは、自分を危険な目にあわせるっていうのが最悪な状況なんですね。
海に潜っている時も相当いろんなことを体験してるんです。
だから、もう危なさそうだなって思ったらもう近づかないし、
例えばジンベイザメがすごくゆったりと泳いでいて撮影出来そうな時でも、
ボンベの残圧が少ない時には、もったいないですけど撮影しないで水面に戻ります。
でも、それはきっと神様が仕込んでくれたタイミングだと思うんです。
また潜ってれば同じようなタイミングに巡り合うので、その時に撮ればいいと思ってます。
去年のエルブルスも、おそらく頂上まではいけたんです。ただ、頂上まで行ってしまうと、
体力が消耗していて、下山出来る自信がなかったんです。』

Q.今回また海外の山に挑戦しようとしてるんですよね?

『今度はですね、アフリカ最高峰のキリマンジャロに挑戦しようと思ってます。
今回登山が目的と言えば目的なんですけど、取材しようとしてるのは環境問題。
キリマンジャロの山頂付近には氷河があるんですが、
地球温暖化で溶けてしまって、山の標高が下がっているらしいんです。
それと氷河っていうのは水資源なんですね。それが、適度に溶けている分はよかったのですが、
急速に溶けることによって、ダムが壊れているのと同じで、
水資源が減っているという状況になっています。あとは、ペットボトルの問題。
キリマンジャロの登山にはペットボトルは持ち込めないんだけど、
みんな麓に捨てて行くので、ペットボトルの高い山が出来ている。
そういったことの取材も含めて今回行こうと思っています。10月の上旬を予定しています。』

Q.これをどういう人たちに伝えようと思っていますか?

『子供たちに伝えたいと思っています。
去年から積極的に力を入れてきたのが、小学校の総合学習。
去年は授業の中で、大岡川のプラスティックごみについて教えていたら、
環境問題に対してだったり、ゴミに対しての考え方だったり、
子供たちがどんどんと成長していく姿が見られるんです。
だから自分が持っているものを子供達に伝えて行って、横浜で活動していってほしいので、
主に横浜の子供達、小学生たちに伝えて行きたいと思っています。
子供たちは、発想が自由、行動力が無限大で、これだ!というものがあると、真っ直ぐ突き進んで行く。
子供たちと一緒に行動して考えていったら、環境問題はいい方向に向かって行くと思うんです。』

Q.これまで授業してきた中で、子供達の面白かった発想って何かありますか?

『去年一緒にゴミ拾いをしたんですが、「他にも何か出来ることがあるはずだ」って言って、
給食に出てくる牛乳についているストローを使うのをやめますって言い出したんです。
でもあれって、ストローで飲むように作られているので非常に飲みにくい。
そうすると今度はストロー無しでも飲みやすいようにしようっていって、設計図書いちゃったんですよ。
そしたら、パッケージを作ってる会社の方が来て、子供達のプレゼンを聞いたんですよね。
子供達と一緒に考えて、面白いと思うアイデアを引っ張りあげることは大切だと思いますね。』

Q.先ほどのキリマンジャロ登山の資金をクラウドファンディングを募っているんですよね?

『5/22からFAAVO横浜というサイトでクラウドファンディングを行なっています。
目標金額は120万円です。みなさんよろしくお願いします。』

Q.協力した金額に応じての返礼品があるんですよね?

『そうなんです。今回はせっかくアフリカに行くので、アフリカの野生動物の写真を撮ってきたり、
その撮りおろした写真を使ったポストカードだったり、
作品の額縁だったり、いろいろ用意してます。』

Q.最後にみなさんへメッセージを。

『ぜひ、子供達に見てきたまま、感じてきたままの写真を教室内に大きく写して、
子供達が現場に行ったかのような中で授業をやって、
子供たちと一緒に身の回りの環境問題を解決することが、

実は地球の環境問題を解決することになる事なんだということを伝えたいと思ってますので、
ぜひよろしくお願いいたします。』

豊田さんありがとうございました。
ぜひ、クラウドファンディングご協力ください。


クラウドファンディング ウェブサイト(FAAVO横浜)
『アフリカ・キリマンジャロの水と環境問題を子どもたちに伝えたい!』
https://faavo.jp/yokohama/project/3782/report#pj-single-nav

豊田直之 ティエムオフィス
http://www.toyoda-marine-office.com

NPO法人 海の森・山の森事務局
http://www.uminomori-yamanomori.com
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