おはようございます。
This is ADモーリーです。



昨日のGood To Goは
「楽しみながら”生きる力”を身につけよう」をテーマに
スタジオには焚き火と"サヴォリ"の達人、
アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんをお迎えしました。

ゴールデンウィークは、
伊豆の防災イベントで子供達に火起こしを教えたり、
鎌倉のアウトドアショップUPI OUTDOORで
コーヒーを淹れるイベントを開催したりとイベントづくしだった寒川さん。




そんな寒川さんは先月
『アウトドアテクニック図鑑』という本を出版されました。

Q.この本を作ったきっかけはなんだったんでしょうか？

『僕は仕事柄、スウェーデンとか北欧に行くことが多いんです。
　向こうのアウトドアはどこでもテントが張れるし、
　どこ歩いても、どこでカヤックやっても構わないんですよ。
　「自然享受権」といって、それを国で認めていて、日本と正反対なんですね。
　僕が中学生のくらいの頃は、トイレと水場がシンプルにあるっていうような、
　国営野営場というのがたくさんあったんですが、その懐かしみも含めて、
　スウェーデンのシンプルな道具でキャンプを行う、
　というスタイルを参考にしたアウトドアのやり方を本にまとめてみました。
　焚き火、ナイフ、ロープと3つのテクニックをテーマに収録しているんですが、
　どれもアウトドアの原初的というか、言ってしまえば
　原始人がやってたことなんですよね。
　それが発展して、今はアウトドアという形になっているんですが、
　手間をかけるということに、もう一度注目したいと思ってました。』


Q.寒川さんの焚き火のスタイル、こだわりについて教えてください。

『小さな焚き火が好きです。
　一気にゴワーっと燃やすよりは、チリチリと長い時間やりたい。
　僕は海の近くに住んでいるんで、流木を集めて燃やすことが多いんですが、
　その集めた流木が一本一本なくなって行くのを楽しむんです。
　小さな炎っていうのは、それを自分がコントロールする喜びがあって、
　やっぱりいじるのが楽しいんですよ。
　焚き火台もよく燃えるものよりかは、自分が燃やしたいときは燃やせる、
　燃やしたくない時にはセーブ出来るみたいな、
　要は自分が炎をコントロールしていくのが僕の好きな焚き火のスタイルですね。』


Q.今、焚き火台を作っているそうですね。

『そうなんですよ。
　今、お話したように、やっぱり自分の(焚き火の)理想形ってあるんですよ。
　昔、焚き火台が出て来る前は直火をしていたんです。
　だから、直火を想起できるような焚き火台を作りました。
　来週、その焚き火台を持ってまた北欧へ行ってきます。』


Q.「自然享受権」のある北欧の焚き火は直火なんですか？

『基本的には直火なのですが、ここでは焚き火はするな、
　と書かれている場所があるんです。それは岩の上。
　直火の熱で岩が崩れる恐れがあるからなんですね。
　「自然享受権」はとにかく自由ですが、
　その自由のルールを互いに守ろうということなんですね。
　日本のキャンプも、もう一度そういうところに戻って欲しい。
　子供達が将来、もっとのびのびとキャンプを楽しめるように、
　僕たちが頑張っていかなければならないな、と思っています。』


Q.さて、この夏に北海道でアウトドアイベントの予定があるそうですが。

『はい。今年は北海道で2つイベントを予定しています。
　1つは「パスファインダースクール」といって、
　ナイフやロープ、火を使った「ブッシュクラフト」というアクティビティの
　スクールを北海道のオンネトー湖で開催します。
　デイブ・カンタベリーというブッシュクラフトの神のような方が来日して、
　彼が火起こしや水の確保の仕方など、
　3日間かけてレクチャーするイベントになっています。
　もう1つは、同じく北海道のオンネトー湖で
　「モーラナイフ・アドベンチャー」というイベントを3日間行います。
　モーラナイフというのはスウェーデンのナイフメーカーなんですが、
　先ほどのデイブ氏や日本からは長野修平氏などがアンバサダーとして、
　ナイフワークをみっちり教えるディープな3日間となる予定です。』


寒川さんありがとうございました！
焚き火・ナイフ・ロープと内容盛りだくさんの、
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『パスファインダースクール』
2019年7月1日(月)〜3日(水)　北海道オンネトー国設野営場

『モーラナイフ・アドベンチャーin Japan 2019』
2019年7月5日(金)〜7日(日)北海道オンネトー国設野営場