The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『イカナゴ』

博士じゃ。

今週は「イカナゴ」のウンチクじゃ。

瀬戸内の郷土料理「イカナゴのくぎ煮」でお馴染みのイカナゴ。
関東では、小女子(こうなご)と呼ばれておる魚じゃ。

小さな新子を、ちりめん、釜揚げ、佃煮などにしたものが
スーパーにも並んでいてお馴染みじゃな。

スーパーなどでは小さな新子しか見かけないが、
実は成長すると、25センチほどになる。
体は細長くて、成魚はカマスに似ておるんじゃ。

沖縄をのぞく日本各地にいる魚じゃが、
特に多いのは、瀬戸内海や大阪湾。

瀬戸内では、
孵化した稚魚が2cm前後に成長する3月頃に、
イカナゴのシンコ漁が解禁されて、
春の風物詩となっておるのじゃ。

ちなみに、イカナゴは、低水温を好む魚で、
水温15℃以上になる初夏から晩秋までは、
砂の中に潜って眠ってしまうのじゃ。
冬眠はよく聞くが、夏の間に眠るから「夏眠」じゃな。

イカナゴを釣るという話はほとんど聞かないが、
瀬戸内海や大阪湾では、
マダイ、スズキ、ゴマサバ、メバルなどの魚のエサになっておる。

6~7センチに成長したイカナゴを活餌にして、
メバルを狙う「イカナゴメバル」という釣りもあるんじゃ。

生きたイカナゴをエサにしてメバルを狙うと、
数だけでなく大型が釣れるそうじゃぞ。

しかも、イカナゴをエサにしている魚は、
脂が乗って、とても美味しいそうじゃ。

そんなイカナゴじゃが、
夏眠できる砂地が減ったりして、
漁獲量もどんどん落ちてきておる。

人間も魚も大好きなイカナゴ、
その生活環境をしっかり守っていきたいものじゃ

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