
博士じゃ。
今週は、「ハマグリ」のウンチクじゃ。
え?魚じゃないって?
いいんじゃ!
なにせ3月3日は、ひな祭り。
ひな祭りと言えば、ハマグリのお吸い物じゃからな。
ひな祭りには、古くから伝わる伝統的なお祝い料理があって、
春の訪れを伝える旬の食材が使われておるのじゃ。
ハマグリのお吸い物の他にも、
代表的なものに、菱餅、ひなあられ、ちらし寿司があるのぉ。
お節料理のように、それぞれに縁起の良い意味が込めらておるのじゃが、
もちろんハマグリにも意味が込められておる。
ハマグリの貝殻は、
もともと対になっていた貝殻同士でなければ、
ピッタリと合わない。
そんな特徴を生かして、
平安時代にはハマグリの貝殻を使って
対の貝殻を探し当てるカルタのような遊び、
「貝合わせ」が行われていたほどじゃ。
そんなことから、ハマグリは、仲の良い夫婦を表していて、
一生一人の人と添い遂げるようにとの願いが込められた
縁起物なんじゃな。
ちなみに、ハマグリと言えば、潮干狩りの王様。
東京湾では、天然のハマグリはほとんどいなくなってしまったが、
ハマグリを撒いている潮干狩り場では、獲ることができる。
ハマグリはアサリよりも沖合にいて、
砂の中に深く潜っていることが多いので、
狙ってみてはいかがかのぉ。