
博士じゃ。
今週は「冬のタナゴ釣り」のウンチクじゃ。
ひとくちにタナゴと言っても、
もともとは中国などに棲息していた外来魚のタイリクバラタナゴや、
在来種のヤリタナゴ、カネヒラなど、
日本にはさまざまな種類がいるんじゃ。
タナゴは、一説には世界最小の釣りターゲットとも言われていて、
タイリクバラタナゴの全長は、
大きいものでも10センチに満たないほどじゃ。
タナゴ釣りが他の釣りと一番違うのは、
釣った魚が小さければ小さいほど自慢出来るところじゃな。
大きな魚のアタリをとれるのは当たり前で、
小さな道具で小さなアタリをとって、ハリにかけてこそ、
タナゴ釣りの名人と考えられているんじゃ。
しかも、水温が低く、魚の活性が低い冬に釣ってこそ
タナゴ釣りの名人なんじゃ。
日本でのタナゴ釣りの歴史は、江戸時代までさかのぼる。
江戸時代には、深川木場のタナゴ釣りが有名で、
旗本や豪商のご隠居が、女性の髪の毛を道糸にして楽しんでいたそうじゃ。
田んぼの用水路などで、お手軽な道具で楽しめるので
ファミリーフィッシングとしてもオススメじゃぞ。
ただ、最近ではタナゴが好む用水路が減って、
すっかり生息域が少なくなってしまっておる。
タナゴ釣りを楽しむときは、できるだけダメージを少なくして
リリースすることをお勧めするのじゃ。