
博士じゃ。
今週は、「干物の作り方」のウンチクじゃ。
釣った魚で干物を作ったことはあるかのぉ?
干物にすると、保存期間が長くなるし、
生魚を調理した時とはまた違う味わい深さになるので、
一石二鳥じゃ。
釣りでお馴染みの魚では、
白身だとカマスやアマダイ、青魚ではアジやサバなどが
干物にして美味しい魚じゃな。
干物を作るのは、面倒と思っている人も多いかもしれんが、
やってみると意外と簡単じゃぞ。
基本的な手順は、
開く、洗う、塩水につける、干すの4つだけじゃ。
まず魚を開くんじゃが、
片方に中骨を付けたままの二枚おろしでOKじゃ。
腹開きと背開きがあるが、
腹開きの方が処理も楽なのでおすすめじゃ。
続いては、水洗いじゃ。
エラや内臓を取り除いて、
血合いが残らないように綺麗に洗うんじゃ。
洗い終わったら水分は拭き取っておこう。
次は、塩水につけるんじゃが、基本の塩分濃度は10%じゃ。
一度10%で作ってみて、次から好みの濃度に変えるといいぞ。
白身魚は10%より薄く、
青魚は10%より濃くするのがいいと言われておる。
ちなみに、塩は「あら塩」を使った方が、まろやかに仕上がるのじゃ。
漬け込む時間は、30分から1時間ほどじゃが、
これは魚の大きさによっても変わってくる。
漬け終わったら、軽く水洗いして表面の塩分を落として、
水分を拭き取って、いよいよ最後の「干し」じゃ。
干すときは、専用のネットに皮を下にして並べて
直射日光が当たらない風通しのよい日陰で干すのじゃ。
表面が乾いたら裏返して、べたつかなくなったら完成じゃ。
干し時間は夏場なら3~5時間、
冬なら5時間から1日といったところじゃな。
干すスペースがない場合は、
代わりに脱水シートを使ってもOKじゃ。
魚は余分な水分を抜くと旨味が増すと言われておる。
たくさん釣れた時は、干物にして味わってみるのじゃ!