The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識「船の名前」

博士じゃ。

今週は、「船の名前」のウンチクじゃ。

日本では、釣り船などの船の名前に「なんとか丸」と
最後に「丸」を付ける場合が多いんじゃが、
そもそもなぜ船の名前に「なんとか丸」が多いか知っておるかのぉ?

丸が付く船が出てくる最も古い文献は、
1187年に書かれたもので、
「板東丸(ばんどうまる)」という名前が出てくるんじゃ。

1187年といえば、源義経(みなもとのよしつね)が
平泉(ひらいずみ)に落ち延びた頃じゃな。

では、なぜ船の名前に丸がつくのかじゃが、
その理由にはいくつも説があるんじゃ。
今日はその中から2つほど紹介するのじゃ。

1つは、人や犬、刀、笛などの愛称に
「なんとか丸」とつけていたものが船にも派生したという説。
ちなみに、源義経の子どもの頃の愛称も牛若丸じゃな。

もう1つは、「本丸」「二の丸」など、
城の構造物の「丸」からとられたという説。
つまり船を城に見立てたということじゃな。

ちなみに、明治時代になると、
船の名前の最後に「丸」を付けるように法律で推奨されていたんじゃ。

これは当時、開国したばかりだった日本が、
自国の船を保護する目的で、
分かりやすいように「丸」を入れるように推奨したんじゃ。

これで一気に「なんとか丸」という船が増えたんじゃな。

ちなみに、ヨーロッパでは
船の名前に女性の名前を付けることが多いそうじゃ。

ところ変われば、船の名前も変わるんじゃな。

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