
博士じゃ。
今週は、「手についた魚の生臭さをとる方法」のウンチクじゃ。
魚が生臭くなる原因は、「細菌」じゃ。
普通、魚は生きているときは生臭くないんじゃが、
死んでしまうと細菌が繁殖して、
生臭さの元となる物質「トリメチルアミン」が発生するのじゃ。
このトリメチルアミンは、
手のしわや指紋など、細かなところまで入り込むので、
臭いが手についてしまうと、石鹸だけでは落ちづらいんじゃ。
ブラシを使ってこすり洗いをしたり、
スクラブ粒子の入った歯磨き粉で洗うと
隙間に入り込んだ臭いも落とすことができるんじゃが、
この方法だと手が荒れてしまうのが難点じゃな。
そこでおすすめしたいのが、「ステンレス」じゃ。
実は、ステンレスに触るだけで、
魚の生臭さを消すことができるんじゃ。
というのも、生臭さのもと「トリメチルアミン」は
ステンレスに引き付けられる性質があるんじゃ。
なので、ステンレス製の水道の蛇口で手をこすったり、
市販されている「ステンレス石けん」で手を洗うのが効果的じゃ。
普通の石鹸を泡立てた手に、
ステンレス石けんを30秒ほどこすりつけて、
流水ですすげばOKじゃぞ。
また、魚を捌いたまな板に臭いがついてしまった場合は、
お酢を薄めた水で洗うと効果的じゃ。