
博士じゃ。
今週は「マルタウグイ」のウンチクじゃ。
桜の時期になると川を上ってくるマルタウグイ。
正式名称は、「マルタ」で、コイ目コイ科の魚。
姿形は、ウグイにとてもよく似ておる。
沿岸部や、川の河口部など汽水域を好んで、
神奈川県より北に広く生息しておる。
寿命は10年ほどで、最大で50センチほどになる。
ゴカイ類やエビなどの甲殻類を食べて大きくなり、
春になると、オレンジ色の婚姻色に染まったマルタが、
産卵のために川に溯上してくるんじゃ。
多摩川なら二ヶ領堰堤(にかりょう・えんてい)より下流の
いたるところにマルタがたくさん集まっていて、
橋の上から見てもすぐに分かるほど。
多摩川などの身近な川で、ファイトが楽しめるとあって、
ルアーやフライの人気のターゲットになっておる。
釣り方は簡単じゃ。
ルアーなら渓流用のトラウトロッドやバスロッドで、
5gほどのキラキラしたスプーンや、小型のミノ―を
流れの速い浅瀬、またはその前後の流芯に投げて、
流れに逆らわずに引いていくんじゃ。
フライなら5番から7番ロッドで、
エッグフライやマラブーをナチュラルに流すのが定番。
どちらの場合も魚を弱らせないためにバーブレスにすること。
群れている数が多いので、スレ掛かりしてしまうことも多く、
いかにスレ掛かりを避けて、口を使ってもらうかが勝負じゃ。
50センチを超える大物が
川の流れに乗った時の引きは強烈じゃぞ。
毎年、マルタの溯上はゴールデンウィークくらいまでじゃ。
この時期だけのマルタ釣り、楽しんでみてはいかがかのぉ。