
博士じゃ。
今日は、「カサゴ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
カサゴは、関西では「ガシラ」、
九州では「アラカブ」などと呼ばれていて、
防波堤のテトラや岩場に広く生息しているので、
ファミリーアングラーにもお馴染みの魚じゃ。
日中は岩や藻などの物陰にジッと潜んでいて、
夜になるとエサを探して動き回って、
ゴカイや甲殻類、小魚などを、大きな口でパクッとひと飲みするんじゃ。
釣り方としては、岩場や防波堤のテトラ、ゴロタ石の隙間に、
サバやサンマの切り身、
イワシやキビナゴなどのエサを落とし込む「穴釣り」がお馴染みじゃが、
最近は小型のルアーを使う「ロックフィッシュゲーム」も人気じゃ。
穴釣りの場合は、一度釣れた穴には、
しばらくしたら、また違うカサゴが住みつくことが多いので
釣れた場所を覚えておくことが大切じゃ。
カサゴは1年中狙える魚じゃが、冬が産卵期なので、
陸っぱりで大型を狙うなら冬がおすすめじゃ。
大きなモノは体長30センチほどになるんじゃ。
ただし、カサゴの仲間は成長が遅く、
25センチまで成長するのに7年ほどかかると言われておる。
食べられる分だけ釣るように心がけたいものじゃな。
身は白身でプリプリとし、鍋料理や煮付け、ブイヤベースなどにすると絶品じゃ。
ただし、英語ではスコーピンフィッシュと呼ばれるほど
背びれやしりびれのトゲ強く、
中には毒を持っている種類もいるので、
捌く前には、ヒレを調理ばさみで切るのがおすすめじゃぞ。