The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識「シガテラ毒」

博士じゃ。
今週は、シガテラ毒のウンチクじゃ。
こころして聞くのじゃ。

シガテラ毒を知っておるかの?

シガテラ中毒は、世界で最も多い、魚の中毒と言われておる。
シガテラ毒として最も有名なものがシガトキシンで、
毒性の強さは、あの猛毒で知られるフグ毒のテトロドトキシンの数十倍じゃ。

症状は、30分から数時間ほどで現れて、
腹痛、嘔吐、下痢など、食中毒の症状が起こり、
さらに血圧低下、関節痛、筋肉痛、運動障害などの症状が現れる。
また、ドライアイスセンセーションと呼ばれる知覚異常になることもある。
重症の場合は、数カ月も症状が続いたり、最悪死に至ることもあるのじゃ。

シガテラ毒は、海藻に付着している植物プランクトンが作り出しており、
魚がそれを食べることで、体に蓄積されるんじゃ。

もともとはサンゴ礁があるような暖かい海で多いシガテラ毒じゃが、
最近、温暖化の影響で北上していて、本州でも中毒が発生しているのじゃ。

特にシガテラ中毒が多いのが、
釣り人に「クチジロ」の名前で親しまれているイシガキダイ。

ごくまれではあるが、本州で釣れたイシガキダイで食中毒になったという話もあるの

心にとめておいた方がいいのぉ。

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