
博士じゃ。
今週は、トラギスのウンチクじゃ。
こころして聞くのじゃ。
トラギスは、キスと名がつくが、シロギスとは縁もゆかりも無く、
外見も全く違う魚じゃ。
トラギスの仲間は世界に50種ほどおる。
いろいろな釣りのゲストとして釣れるトラギス。
釣り人もトラギスとひとまとめにしてしまうことが多いが、
実は、いろいろな種類がいるのじゃ。
まず、カワハギ釣りの外道でよく釣れるのが、
体が鮮やかな赤褐色(あかかっしょく)の、その名も「トラギス」。
シロギス釣りの外道でよく釣れる、
アルファベットのV字の模様が特徴のトラギスは、
「クラカケトラギス」。
褐色(かっしょく)と黄色のツートンカラーの縞模様が特徴の
「オキトラギス」と、
赤みがかった体に黄色の横縞がある「アカトラギス」は、
やや深いところに棲息していて、アマダイ釣りの外道としてお馴染みじゃ。
どの釣りにも共通することじゃが、
トラギスばかり釣れて、本命がなかなか釣れない場合は、
狙う層や誘い方を変えてみた方がいいのじゃ。
釣り人の中には、トラギスをリリースする人もいるようじゃが、
わしは小さいものだけリリースして、あとは必ず持って帰る。
なんと言っても、刺身は甘みがあってうまく、
天ぷらや唐揚げ、フライなどにしても美味しいんじゃ。
魚屋さんの店頭に並ぶことは滅多にないので、
トラギスを食べられるのは釣り人の特権じゃぞ!