
博士じゃ。
今週は、「ハクレン」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ハクレンは中国原産のコイ科の魚で、
最大で130センチ以上にもなる大型の淡水魚じゃ。
中国では、古くから食用に養殖されている魚で、
日本には、明治以降、
タンパク源の確保を目的に中国から移植されたんじゃ。
そのうち、環境が適していた利根川などに放流されたものだけが
天然繁殖して棲息しているんじゃ。
特徴的なのは、その顔つきで
目が顔の下の方にあって、
口はやや受け口のおちょぼ口。
とてもコミカルな顔をした魚じゃ。
エサは、おもに植物性プランクトンで
群れを作って川を泳ぎながら食べているんじゃ。
産卵期などには、この群れが連続で一斉にジャンプするので、
その光景はとてもダイナミックで
5月から7月頃には利根川の風物詩となっておる。
一部の巨大魚ハンターには人気の魚で、
マッシュポテトなどをエサにして、
ヘラブナ釣りのようなウキ釣りや、
鯉の吸い込み釣りのような釣り方で釣るんじゃ。
ただし引きは強烈で、
しっかりしたタックルを使わないと上がってこないぞ。
ちなみに、味の方じゃが、
皮には臭みがあるものの、
腹の部分の「洗い」はかなり美味で、
クセが無く脂がのって甘味を感じるそうじゃ。
またオイル焼きなどにしても美味いそうじゃぞ。