
博士じゃ。
今週は、「魚供養」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
今年も、祖先の霊を供養する「お盆」の時期になったのぉ。
毎年、お盆の時期になると、
日本全国で、漁業組合や魚市場などによる
「魚供養」が行われているんじゃ。
魚供養は、魚で生計を立てている人たちが
「魚のおかげで生活させていただいている」
という感謝の気持ちを込めて、
魚を供養する儀式じゃ。
また、漁師さんの中には、お盆に漁を控えたり、
魚を食べないようにしたり、
海辺などで盆踊りをして、
魚を供養する習慣がある地域もあるんじゃ。
また、釣り人の有志が集まって、
お寺などで魚の供養を行ったりもしているようじゃ。
この機会に、命をいただいた魚の供養をして、
魚に感謝してみてはいかがかのぉ。
お寺などには、魚供養のための塔や石碑があるところもあって、
関東では、港区芝にある徳川家ゆかりの増上寺(ぞうじょうじ)などに
魚の供養碑があるんじゃ。
普段から食べきれないほどの数を釣ったり、
魚の命を粗末に扱ったりしないことはもちろんじゃが、
このお盆の時期に、魚への感謝を込めて、
お祈りするのもいいかもしれんのぉ。