The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識「ウオノエ」

博士じゃ。
今週は、ウオノエのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

釣った魚の口の中に、寄生虫がいた…
なんて経験、釣り人なら一度はあるはずじゃ。
特にアジやタイの口の中やエラ、体の表面にへばりついている
まるでエイリアンのような見た目のあの生き物、それが「ウオノエ」じゃ。

ウオノエの仲間は、タイノエ、フグノエ、シマアジノエなど
およそ400種類いるんじゃ。
おいしそうな餌に見せかけてわざと魚に食われたふりをして魚に取りつき、
魚の体液を吸うことで生きている寄生生物なんじゃ。

名前の由来は、「魚の餌」から来ているんじゃが、
実際には、魚を餌にしているのは、ウオノエの方なんじゃな。
このウオノエの仲間、最近の研究では、
深海出身だということが分かってきたのじゃ。

深海の巨大なダンゴムシとして有名なグソクムシと近い仲間で、
最初は、深海にすむホラアナゴに寄生、
その後、浅い海や淡水に進出したそうじゃ。

ちなみに人間が食べても害はないと言われていて、
マダイの口の中に寄生するタイノエを食べてみた研究者によると、
「唐揚げにするとシャコのような味で、殻ごとパリパリいけて最高」なんだとか。
わしはオススメしないがの。

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