
博士じゃ。
今日は、「婚姻色(こんいんしょく)」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
皆のモノ、恋しているかのぉ?
春は多くの魚にとっても恋の季節。
魚の中には、恋の季節になると、
いつもとは違う体の色や模様に変わるものがおる。
それが婚姻色じゃ。
淡水魚のオイカワやタナゴなどは
とても派手な婚姻色で、
綺麗な魚として有名じゃな。
婚姻色は、普段の体色よりも派手な色になる場合が多いんじゃが、
逆に婚姻色になるとしぶーーい色になるのが真鯛じゃ。
真鯛の婚姻色は黒。
春の産卵期、ノッコミの時期を迎えると、
真鯛のオスは、頭を中心に黒ずんできて、
大きなオスだと体全体が黒くなるんじゃ。
人間の場合は、男子より女子の方が
恋をするとオシャレをしたり、お化粧をしたりするようじゃが、
魚の場合は逆で、多くの魚はオスの方が婚姻色が派手なんじゃ。
メスは卵を産むために体力を温存して、
オスがメスの気を引くためにオシャレするんじゃな。
魚の世界も男はつらいのぉ〜。