The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識「釣りに関する昔話」

博士じゃ。
今日は、「釣りに関する昔話」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

今日2月11日は建国記念の日じゃが、
日本最古の史書である『古事記』や『日本書紀』にも
釣りにまつわる話がたくさん出てくるんじゃ。
有名なところでは、
皇子(みこ)を身ごもりながら兵を率いて外征した神功(じんぐう)皇后じゃな。
神功(じんぐう)皇后が、皇子(みこ)の成長を願って、
衣装の一部を釣り糸にして、現在の佐賀県で釣りをしたところ、
釣れた魚が、鮎だったんじゃ。
このエピソードから、占いで釣れた魚ということで、
鮎という漢字は、「魚へんに占い」と書くようになったという説もある。

他にも、海幸彦(うみさちひこ)、山幸彦(やまさちひこ)と呼ばれた兄弟の話もある。
海での釣りが得意な兄と、山での猟が得意な弟の話じゃが、
実は弟は、ずっと釣りをやってみたいと思っていて、
何度も兄にお願いした結果、一度だけ道具を交換して釣りをやらせてもらったんじゃ。
じゃが、1匹も釣れないだけでなく、兄が大事にしている釣り針をなくしてしまった。
かわりに自分の剣をつぶして500本釣り針を作っても、
兄は納得せず、「あの釣り針を返せ」の一点張りだったそうじゃ。

釣りをやってみたいという友達を連れて行って、
ルアーを貸したら、すぐにロストしてしまった…というのは、よく聞く話じゃな。
そのルアーがお気に入りだった時の悔しさを考えると、
釣り人の気持ちは、はるか昔の海幸彦の時代も、今も同じなんじゃな。

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