
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、ニシオンデンザメのウンチクじゃ。
ニシオンデンザメは、ツノザメ目オンデンザメ科に属する深海ザメの一種。
日本の深海にも棲んでいるオンデンザメの近縁種で、
ずんぐりとした体型で、成長すると4メートルにもなるんじゃ。
北極海などに生息していて、
基本的には深海にいるんじゃが、海水温が低い場所では
エサを求めて浅場にもやってくるんじゃ。
このニシオンデンザメ、実はいろいろなワールドレコードを持っていることで有名じゃ。
まず、先日発表された最新の研究によると、
ニシオンデンザメは、脊椎動物の中で最も長寿であることが分かったんじゃ。
その寿命は、最高で400年!
200年生きると言われるホッキョククジラより長寿命で、
これより長生きの動物は500年生きる二枚貝の一種ぐらいだそうじゃ。
ちなみに、ニシオンデンザメが大人になるには150年ほどかかるそうで、
青春時代が随分と長そうじゃ。
そして、もうひとつ「世界一のろい魚」というワールドレコードも持っておる。
国立極地研究所などの研究チームが
北極海に生息するニシオンデンザメの泳ぐ速さを計測したところ、
なんと、そのスピードは赤ちゃんのハイハイ程度で、
これまで調べた限り「世界一のろい魚」だったそうじゃ。
平均で時速1キロ、速い時でも時速3キロ。
尾ビレを左右に1往復振るのに7秒もかかるそうじゃ。
こうした省エネ生活が、400年もの長生きの秘訣なのかもしれないのぉ。
ちなみに、グリーンランドではこのニシオンデンザメを
氷上の穴釣りで釣れるというからビックリじゃのぉ。
IGFAの世界記録はなんと!775キログラムじゃ!