
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、鮎の美味しい食べ方のウンチクじゃ。
鮎の美味しい食べ方と言えば、何といっても塩焼きじゃな。
炭で、強火の遠火でじっくりと1時間以上かけて焼いた鮎は、
骨まで全部食べられて、とても美味しいのぉ。
ただ、家庭ではなかなか炭火で焼くことはできないので、
家庭で塩焼きにする時のコツを伝授するのじゃ。
まず、釣ってきた鮎は、
包丁の先を使ってうろことぬめりをこそげ落としたら、
お腹をつまんでフンを出すのじゃ。
フンは余計な苦味のもとになるので、出しておくんじゃな。
ただし間違ってもハラワタをとってはダメじゃ。
あの食通、北大路 魯山人も
ハラワタをとってしまったらもはや鮎ではないと言っておる。
水気を拭き取ったら、高い位置から全体にまんべんなく軽く塩をふりかけ、
ヒレには焦げないようにたっぷり化粧塩をするのじゃ。
塩はさらさらとした塩がいいんじゃが、
水分が多い粗塩(あらじお)の場合は、
あらかじめ炒って水分を飛ばしておけば大丈夫じゃ。
オーブンなら220℃に予熱。
グリルの場合は、受け皿に水を張って、網に薄くサラダ油を塗って塩焼きじゃ。
オーブンなら裏返す必要はないが、
グリルの場合は、表→裏→表の順に火を通すのじゃ。
最後の表焼きは、1分ほどで皮をパリっとさせるだけで大丈夫じゃぞ。
鮎が釣れ過ぎて、塩焼きに飽きてきた…なんていう強者には、鮎飯もオススメじゃ。
ご飯を炊くときに、塩焼きにした鮎と、だし昆布、
しょうゆ、酒、みりんを加えて炊けば、美味しい鮎飯の完成じゃ。
それから、塩焼きの鮎にオリーブオイルとバルサミコ酢をかけて
アレンジして食べても美味いのじゃ。