
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今月から主な渓流が解禁になったので、今回はニジマスのウンチクじゃ。
渓流や管理釣り場の入門魚として親しまれているニジマスじゃが、
実は外来魚だと知っておるかのぉ?
ニジマスの原産地はアラスカ東部からメキシコ北西部の太平洋側とカムチャツカ半島で、
英語ではレインボートラウトと言われておる。
それを直訳したのがニジマスじゃな。
日本では北海道の一部に定着しているが、そのほかは放流魚が大半じゃ。
河川の渓流域や冷水の湖などに棲んでいて、
大きさは、川では40センチ前後、湖などでは80センチ以上まで成長する。
また、アメリカなどでは、海に下る降海型もいて、
頭が黒っぽくなるので「スチールヘッド」と呼ばれておる。
スチールヘッドはなんと120センチにも達することがあるのじゃ。
釣り方は、ルアーやフライはもちろん、
ミミズやカワムシ、イクラなどを使ったミャク釣り、ウキ釣り、
生きたワカサギなどを使ったムーチング、
ボートでのトローリングなど、様々じゃ。
ハリに掛かると激しくジャンプして抵抗するのが人気の秘密じゃな。
食べ方は定番の塩焼きやフライはもちろん、
バターとの相性がいいのでムニエルも絶品じゃ。
ちなみに、ドナルドソン博士が大きなニジマスをかけ合わせて改良した
「ドナルドソンニジマス」に、
海に下るニジマス「スチールヘッド」をかけ合わせて、
海で養殖できるようにしたものが、
お寿司屋さんなどで人気の「トラウトサーモン」じゃ。
炙りサーモンも種で言えばれっきとしたニジマスなのじゃ!