
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、縁起のいい魚を紹介するのじゃ。
その名も、エビスダイじゃ!
お正月といえば、七福神めぐりをする人も多いと思うが、
あのエビス様の名前がついておるのがこの魚で、
一説には、エビス様が持っているタイは、このエビスダイではないか
…という話もあるが真偽のほどは謎じゃ。
エビスダイは体長40センチを超えるタイで、
全身が宝石のように赤いので、見た目もとてもおめでたい色をしておる。
「タイ」と名前についているが、
マダイなどと同じタイ科の魚ではなく、
マツカサウオなどと同じキンメダイ目イットウダイ科に属しておる。
わしが釣った魚の中で一番かっこいいと思っておるテリエビスと同じ仲間じゃな。
水深100メートルまでに生息していて
相模湾でも、オニカサゴなどの根魚を狙った釣りや、
ジギングの外道として釣れることがあるんじゃ。
鮮度がよければ刺身が絶品で、
白身でクセがないので塩焼き、煮付け、しゃぶしゃぶなど、
どんな料理にしても美味いぞ。
ただし、エビスダイは全体が鎧のようなガラス質の厚く硬い鱗に覆われていて、
鎧鯛(ヨロイダイ)、具足鯛(グソクダイ)などとも呼ばれておるほどじゃ。
捌くのには一苦労じゃが、苦労して捌く価値がある魚じゃぞ!
新年、初釣りでエビスダイが釣れたらラッキーじゃな!