The Burn - Fm yokohama 84.7

若い世代にヒマラヤ登山のチャンスを

ディレクターの辰巳です。

1/9のGood To Goでは、
山岳ガイドでクライマーの花谷泰広さんをお迎えしました。

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花谷さんは1976年、兵庫県神戸市生まれ。
幼少の頃から六甲山に登り、
物心がついたころには山登りにハマっていたんだそう。
小学生になると冒険家の故・植村直己さんの本を読んだりして、
ヒマラヤの大きな山に憧れを抱くようになります。
信州大学教育学部では野外教育を専攻し、信州大学山岳会に入会。
国内外で登山の経験を積まれます。

2013年には登山界のアカデミー賞と言われる
「第21回ピオレドール賞」を受賞。
(ネパールヒマラヤ キャシャール第2登 南ピラー初登攀)

現在は八ヶ岳のふもと、山梨県北杜市をベースに活動されています。

1996年、当時20歳だった花谷さんは、
初めてネパール・ヒマラヤへ行き、ラトナチュリ峰(7035m)を登頂。
これがきっかけで、アルパイン・クライミングにのめり込み、
足繁くヒマラヤ等の海外登山を実践するようになったそうです。
(これが初めての海外旅行でもあったそうです)

そんな花谷さんが2015年から始めたのが
冒険登山家養成プロジェクト「ヒマラヤキャンプ」

現在のヒマラヤ登山は、ガイド登山隊やトレッキングツアーのような
商業登山隊か、エキスパートの登山というふうに二極化していて、
一昔前まで大学山岳部や社会人山岳会が行っていたような、
経験を積む場としての受け皿が少なくなっているんだそう。

しかし、20歳でヒマラヤの未踏峰にチャレンジし登頂できた、
その経験がなければ今の花谷さんはありません。

自分が経験したように、
若い世代にもっとヒマラヤ登山のチャンスを作りたい、
そんな思いがこのプロジェクトには込められています。

<内容>
公募により選抜されたメンバーとともに、
ネパール・ヒマラヤの未踏峰あるいは未踏ルートに挑みます。
ポストモンスーンシーズン(秋〜初冬)の本番に向け、
およそ1年間かけて目標の山に向けてトレーニングを積み重ねていきます。

2015年度はクーンブ地方にある6000m峰2座の登頂に成功。
(ランダック、ランシャール)

<対象>
意欲、経験、覚悟のある若者(おおむね20代)で、
家族が参加を了承していること。
また、積雪期の登山を2シーズン以上、100日程度経験していることが条件。
(目標とする山によって、この参加条件は変わります)

<2016年度>

【目標ピーク】
Rolwaling Khang(ロールワリン・カン)6664m
2014年新規解禁ピーク、未踏峰

【年間スケジュール(仮)】
12月8日〜12月31日・・・応募受付期間(受付終了)
1月9日〜11日・・・メンバーの選考(登山⇒決定)
2月13日〜14日・・・第1回国内合宿&ミーティング
3月初旬〜中旬・・・国内長期合宿
4月以降・・・月1回ペースで集合(週末)
8月・・・国内最終合宿と準備
9月中旬〜11月初旬・・・ヒマラヤ本番
(カトマンズ集合・解散、およそ1ヶ月半の日程)

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※ヒマラヤキャンプ2016の最終選考が行われました。
 写真は甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根で、最低限の体力チェックの様子。
 話し合いなどの結果、今年のメンバーが決定されました。
 年齢は21歳から31歳。男性4名、女性2名。
 登山メンバー5人+花谷さん、マネージャー1名の計7名でチャレンジします。

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ちなみに、花谷さんによれば
「時間とお金があれば誰でもヒマラヤに挑戦できる」とのこと。

トレーニングに関しては、雪山を中心に
「日本の山は標高が低いだけでとても厳しいので、
 日本の山をしっかり登りこむことが大事」と教えてくれました。

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◎花谷泰広さん出演イベント

1月30日(土)〜31日(日)
赤岳鉱泉アイスキャンディーフェスティバル

【プロトレックナイト】
CASIOプロトレックアンバサダーである気象予報士の猪熊隆之さんと
去年のヒマラヤキャンプの報告をかねたトークイベントを開催
1月30日 19時30分〜21時 @赤岳鉱泉食堂 ※参加無料

【飛び出せ!雪山八ヶ岳へ】
1月31日 7時〜12時 赤岳鉱泉から硫黄岳方面 ※参加無料

ザバーン登山部でもお馴染み、CASIOプロトレック開発者、
牛山和人さんによるプロトレックおすすめ使用方法、
猪熊隆之さんの山の天気ワンポイントアドバイス、
花谷泰広さんの雪山ワンポイントアドバイス等を受けながら、
雪山を体験できるイベントです。
(プロトレックのみレンタル可能)
事前受付の5名は硫黄岳山頂を目指し、
現地受付の5名は赤岩の頭までの登山となります。

残念ながら事前受付分(5名)はすでに満席。
現地受付分(5名)については、
1月30日(土)15時~16時
CASIOプロトレックブースにて先着順で受付ます。

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