
ディレクターの辰巳です。
1/9のGood To Goでは、
山岳ガイドでクライマーの花谷泰広さんをお迎えしました。
花谷さんは1976年、兵庫県神戸市生まれ。
幼少の頃から六甲山に登り、
物心がついたころには山登りにハマっていたんだそう。
小学生になると冒険家の故・植村直己さんの本を読んだりして、
ヒマラヤの大きな山に憧れを抱くようになります。
信州大学教育学部では野外教育を専攻し、信州大学山岳会に入会。
国内外で登山の経験を積まれます。
2013年には登山界のアカデミー賞と言われる
「第21回ピオレドール賞」を受賞。
(ネパールヒマラヤ キャシャール第2登 南ピラー初登攀)
現在は八ヶ岳のふもと、山梨県北杜市をベースに活動されています。
1996年、当時20歳だった花谷さんは、
初めてネパール・ヒマラヤへ行き、ラトナチュリ峰(7035m)を登頂。
これがきっかけで、アルパイン・クライミングにのめり込み、
足繁くヒマラヤ等の海外登山を実践するようになったそうです。
(これが初めての海外旅行でもあったそうです)
そんな花谷さんが2015年から始めたのが
冒険登山家養成プロジェクト「ヒマラヤキャンプ」。
現在のヒマラヤ登山は、ガイド登山隊やトレッキングツアーのような
商業登山隊か、エキスパートの登山というふうに二極化していて、
一昔前まで大学山岳部や社会人山岳会が行っていたような、
経験を積む場としての受け皿が少なくなっているんだそう。
しかし、20歳でヒマラヤの未踏峰にチャレンジし登頂できた、
その経験がなければ今の花谷さんはありません。
自分が経験したように、
若い世代にもっとヒマラヤ登山のチャンスを作りたい、
そんな思いがこのプロジェクトには込められています。
<内容>
公募により選抜されたメンバーとともに、
ネパール・ヒマラヤの未踏峰あるいは未踏ルートに挑みます。
ポストモンスーンシーズン(秋〜初冬)の本番に向け、
およそ1年間かけて目標の山に向けてトレーニングを積み重ねていきます。
2015年度はクーンブ地方にある6000m峰2座の登頂に成功。
(ランダック、ランシャール)
<対象>
意欲、経験、覚悟のある若者(おおむね20代)で、
家族が参加を了承していること。
また、積雪期の登山を2シーズン以上、100日程度経験していることが条件。
(目標とする山によって、この参加条件は変わります)
<2016年度>
【目標ピーク】
Rolwaling Khang(ロールワリン・カン)6664m
2014年新規解禁ピーク、未踏峰
【年間スケジュール(仮)】
12月8日〜12月31日・・・応募受付期間(受付終了)
1月9日〜11日・・・メンバーの選考(登山⇒決定)
2月13日〜14日・・・第1回国内合宿&ミーティング
3月初旬〜中旬・・・国内長期合宿
4月以降・・・月1回ペースで集合(週末)
8月・・・国内最終合宿と準備
9月中旬〜11月初旬・・・ヒマラヤ本番
(カトマンズ集合・解散、およそ1ヶ月半の日程)
※ヒマラヤキャンプ2016の最終選考が行われました。
写真は甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根で、最低限の体力チェックの様子。
話し合いなどの結果、今年のメンバーが決定されました。
年齢は21歳から31歳。男性4名、女性2名。
登山メンバー5人+花谷さん、マネージャー1名の計7名でチャレンジします。
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ちなみに、花谷さんによれば
「時間とお金があれば誰でもヒマラヤに挑戦できる」とのこと。
トレーニングに関しては、雪山を中心に
「日本の山は標高が低いだけでとても厳しいので、
日本の山をしっかり登りこむことが大事」と教えてくれました。
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◎花谷泰広さん出演イベント
1月30日(土)〜31日(日)
赤岳鉱泉アイスキャンディーフェスティバル
【プロトレックナイト】
CASIOプロトレックアンバサダーである気象予報士の猪熊隆之さんと
去年のヒマラヤキャンプの報告をかねたトークイベントを開催
1月30日 19時30分〜21時 @赤岳鉱泉食堂 ※参加無料
【飛び出せ!雪山八ヶ岳へ】
1月31日 7時〜12時 赤岳鉱泉から硫黄岳方面 ※参加無料
ザバーン登山部でもお馴染み、CASIOプロトレック開発者、
牛山和人さんによるプロトレックおすすめ使用方法、
猪熊隆之さんの山の天気ワンポイントアドバイス、
花谷泰広さんの雪山ワンポイントアドバイス等を受けながら、
雪山を体験できるイベントです。
(プロトレックのみレンタル可能)
事前受付の5名は硫黄岳山頂を目指し、
現地受付の5名は赤岩の頭までの登山となります。
残念ながら事前受付分(5名)はすでに満席。
現地受付分(5名)については、
1月30日(土)15時~16時
CASIOプロトレックブースにて先着順で受付ます。