The Burn - Fm yokohama 84.7

ダッチオーブンレシピ「七面鳥のロースト」

ディレクターの辰巳です。

鉄鍋理想郷の村長こと
Bean-potter日本ダッチオーブン・ライフ振興会会長
中山隆夫さんのダッチオーブンレシピ。

今月のレシピは「七面鳥のロースト」です。

Ok
今でも七面鳥をクリスマスに食べると勘違いしている方がいますが、
七面鳥を食べる習慣があるのはサンクスギビングデイです。
現在、11月の第4木曜日と決められているアメリカの感謝祭は、
本来何に感謝するお祭りなのかを理解している人は意外に少ないです。

1620年11月21日、マサチューセッツ州ケープコッドのプリマスロック、
と言う岩場に到着したメイフラワー号は有名ですよね。

イギリスから宗教弾圧を逃れて来た102人が新大陸に上陸して
二週間も経たないうちに12人が亡くなり、更に1ヶ月の間に8人、
続く4ヶ月中に17人、そして3月中に13人がこの世を去って、
春に彼等を残してメイフラワー号がイギリスに帰る4月まで生存していたのは
102人中54人になってしまいました。ほとんどが餓死です。

携えてきた食料は、船に便乗してきたネズミに殆ど食べられてしまいました。
ちなみに、それまで新大陸にネズミはいなかったそうです。

その彼等を救ったのが、この地に住んでいたネイティヴ・アメリカン達でした。
トウモロコシの育てかたを教え、鹿を狩って肉を食べ、
ビーバーを捕まえては毛皮を衣料にする事も教えました。

ネイティヴ・アメリカン達のお陰でなんとか生き延びた移民達は、
彼等を招いて第一回目の感謝祭を催したのですが、
記録によればその席に七面鳥は無かったそうです。

ダッチオーブンで七面鳥をローストする場合、
七面鳥が大き過ぎて蓋が閉まらないので、
同じダッチオーブンを貝合わせに蓋にして、
上火を乗せてオーブンのようにして料理します。

それでは作り方です。

【食 材】   
七面鳥 1羽
七面鳥のレバー 1羽分
豚挽肉500g 2個
タイム 大さじ2     
パセリ 大さじ2     
バター 200 g
フランスパン 1本
卵 1個    
シェリー酒 100cc    
塩・コショウ 適 量     
セロリ 2本
たこ糸 適宜
縫い針 1本

【作り方】
① スタッフィングを作ります。
  スキレットにバター(100g分)を溶かし、みじん切りの玉葱を入れ、
  8分位炒めてボールにあけます。
    同じスキレットに豚挽肉を入れて炒め、色付いたら玉葱のボールにあけます。

② 同じスキレットでバター(20g)を溶かし、
  みじん切りにした七面鳥のレバーを入れ、2〜3分炒めて①のボールにいれます。
  その中に粗くほぐしたフランスパン、塩、コショウ、卵、
  刻んだパセリとタイム、シェリー酒を加えてよく混ぜ合わせ味を整えます。

③ 七面鳥全体と腹の中に塩、コショウして②を詰め込み、たこ糸で縫い合わせます。

④ 残りのバターを溶かし、ハケで七面鳥全体に塗ります。

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⑤ 熱しておいたダッチオーブンにセロリをしき、七面鳥をその上にのせ、
    蓋として使うダッチオーブンをかぶせて、上に炭をのせます。
  60分毎に残りの溶かしバターを七面鳥全体に塗りながら180分上下から加熱します。
  焼き上がったら10分位そのままにして、肉汁を落ち着かせてから切り分けます。 

Ok

ぜひ作ってみてください!

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