
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、ハロウィンにちなんで「仮装する魚」の話じゃ。
海の生き物の中には、仮装して、自分の姿を変えることで、
身を守ったり、エサをとったりするものがおる。
いわゆる擬態じゃな。
擬態の方法には、いろいろなパターンがあるんじゃが、
中でも多いのは、枯葉や海藻のふりをする生き物じゃ。
枯葉に擬態する魚は、
ナンヨウツバメウオの幼魚、マツダイの幼魚など、
まだ体が小さい幼魚に多いのぉ。
海藻に擬態する魚と言えば、タツノオトシゴが有名じゃな。
他にも、石に化けるオニダルマオコゼ、岩に擬態するカサゴなど、
いろんな魚がおるんじゃが、
海の中の仮装大賞と言えば、こいつに間違いない。
それは、「ミミックオクトパス」じゃ。
「ミミック」は、英語で「マネ」という意味なので、
直訳すると「モノマネダコ」じゃな。
正式な名称は「ゼブラオクトパス」と言うんじゃが、
いまやミミックオクトパスのほうが有名になってしまったほど、
物まね上手として知られておるんじゃ。
このミミックオクトパスのモノマネのレパートリーは、なんと40種以上!
イソギンチャク、ウミヘビ、ミノカサゴ、シャコ、カレイなどの生物に擬態するんじゃ。
これにはわしもビックリじゃ。
海の中の仮装大賞ミミックオクトパス、いつかは釣ってみたものじゃの~。