
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
釣りが大ブームとなっていた江戸時代の釣り事情をアレコレ紹介していくぞ。
今回は、江戸時代の釣り堀のウンチクじゃ。
今日は、ザバーン公式管理釣り場のとしまえんフィッシングエリアがオープンじゃが、
実は釣り堀は、江戸時代からあったんじゃ。
江戸時代後期に、江戸近辺の釣り場や釣り道具などについて書いた
「釣客伝(ちょうかくでん)」という本が出たんじゃが、
この中にしっかり釣り堀についても書かれておる。
江戸時代には、街のあちこちに室内の釣堀があって、
多くの人がゲームセンター感覚で遊びに行っていたようじゃ。
銭湯の浴槽くらいの広さにコイやフナが泳いでいて釣るんじゃが、
ひっきりなしに釣り人が来ては、エサをつけてイトを垂れるので、
魚たちはお腹もいっぱいで、簡単には釣れなかったようじゃな。
それでも、水槽の中の魚が見えては面白くないと言うことで、
水に色を付けて、魚を見えないようにして釣ったりもしていたようじゃ。
釣り堀は、釣り名人が集まって高度な技を競い合う場所にもなっていたようで、
時にはお金をかけて真剣勝負も行われていたんじゃ。
室内の釣り堀以外にも広い敷地に池を作ったり、
川の一部だけをせき止めて作った現在の管理釣り場のような場所もあったようじゃぞ。
釣り人の考えることは今も昔も同じなんじゃな~。