
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブン・ライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「仔羊のカチャトーラ」です。
カチャトーラはイタリア語で猟師のこと。
猟師が狩りで獲った獲物をワインやビネガー、
ハーブで調理したのが名前の由来です。
カチャトーラは2種類あって、
一つは鶏肉をオリーブとトマトソースで煮込む基本のレシピ。
もう一つ(ローマ風)は、うさぎや羊肉を、アンチョビとニンニク、
白ワインとワインビネガーを使ったソースで煮込んだものがあります。
今回はラム肉を使いますが、
脂身がとろける甘さでとても柔らかく、ラムの良い香りです。
それでは作り方です。
【食材】
10インチスキレットで作ります。
仔羊骨付きロース肉(ラムチョップ)を10本用意します。
(肉はフレンチラムラック(塊)で購入して1~2本の骨付きに切り分けてもOK)
一緒に煮込む野菜は玉葱1個、ニンニク、トマト3個、インゲン一束、
他にはブラックオリーブ20個、アンチョビフィレー3枚、
白いんげん豆の水煮1カップを加えます。
後は白ワイン160ccと白ワインビネガー60ccとブイヨンを200cc用意します。
【下拵え】
骨ごとに切り分けた仔羊肉の表面に、塩胡椒をして小麦粉をまぶします。
白いんげん豆の水煮缶はザルにあけて、さっと水洗いしておきます。
【作り方】
熱くしたスキレットにオリーブ油とつぶしたニンニクを入れます。
香りが出たら、玉葱のスライスを入れて、
しんなりするまでゆっくりと炒めて、一度取り出します。
同じスキレットにオリーブ油を足してラムチョップを入れてソテーします。
表面をカリッとしっかり焼いて、余分な油をキッチンペーパーで拭き取ります。
白ワインを加えて強火にして、アルコール分がとんだら、
白ワインビネガーを振り入れます。
さらにローズマリーとアンチョビを加えて少し煮詰めます。
ここに炒めておいた玉葱を加えてブイヨン2/3量を注ぎます。
沸騰したらアクを取り除いてフタをして30分煮込みます。
次に白インゲン豆とブラックオリーブ、残りのブイヨンを加えてさらに15分煮込みます。
最後に塩胡椒で味を整えたら、彩りにさっと炒めたトマトといんげんを加えて
ひとまぜして出来上がりです。
白ワインとワインビネガーで煮込んだラム肉は
とろけるほど柔らかくて美味しいです。
さっぱりとした味わいで、暑い夏にピッタリ。
是非作ってみて下さいね。