
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
7月は、シイラ月間!夏の申し子「シイラ」を様々な角度から紹介していくのじゃ。
第4回の今日は、「シイラの夫婦事情」じゃ。
シイラは群れになって泳いでいることが多いんじゃが、
成熟したオスとメスは、夫婦水入らずで2匹だけでいることも多いんじゃ。
頭がでこっぱちで大きい方がオス、オスより少し小さいのがメスじゃ。
シイラを狙った漁では、
ペアのオスが漁獲されると、メスは漁船の後をどこまでも付いて泳ぐと言われていて、
また、オスが釣り上げられると、その後すぐにメスも釣れると言われておる。
こんな仲睦まじいシイラの夫婦にあやかって、
シイラ漁が盛んな高知県では、シイラの干物が結納に使われておるそうじゃ。
じゃが、これとは反対に、
相模湾でシイラを釣っていると、こんなシーンに出くわすことも多いんじゃ。
まず、夫婦で泳いでいるシイラに向かってルアーを投げると、
エサを見つけたオスが、産卵をひかえたメスのために、エサを譲ってあげるようで、
メスが先に釣れることが多いんじゃ。
メスが先に釣れると、オスは、「大丈夫か?」と言いたげに、
船べりまでついてくるので、そこにルアーを投げれば、そのオスも釣れてしまうんじゃな。
ところが、逆に、先にオスが釣れた場合、
メスはオスの心配などしないで、どこぞに逃げて行ってしまうんじゃ。
漁師さんの目撃談とは全く逆じゃが、どちらが正しいのか…
釣り人の目撃が正しければ、シイラの世界も、男はつらい…ということじゃな。