
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、鮎の友釣りのうんちくじゃ。
川の下流で生まれた鮎は、いったん海に下って、春になると川を登り始める。
幼魚のころは虫なども食べるんじゃが、
大きくなるにしたがって石につく苔を主食にするようになるんじゃ。
この苔を確保するために鮎は縄張りを持つようになって、
他の鮎が縄張りに侵入してくると体当たりをして侵入者を追い出そうとするんじゃ。
その習性を利用して、オトリ鮎に掛け針を付けて縄張りに侵入させ、
体当たりしてきたところを引っ掛けて釣るのが「鮎の友釣り」じゃ。
難しそうなイメージがあるが、
オトリの鮎に良い仕事をさせればビギナーでも簡単に釣ることはできる。
オトリにいい仕事をさせるために重要なのが、テンションの操作じゃ。
オトリ鮎の負担を軽くして、元気を持続させて、縄張りにうまくを送り込めれば、
釣果は伸びるはずじゃ。
掛かった瞬間にガツーンとくる手応えがクセになってしまうぞ。
ただし、釣り方が特殊ということで、
9メートルほどの長い専用の釣り竿だったり、
オトリ鮎を生かしておくための専用の道具だったり、使う道具も特殊。
いきなり全てをそろえるのは、ちと大変じゃ。
鮎釣りが盛んな和歌山県の日置川や、岐阜県の馬瀬川などでは
手ぶらで参加できる体験教室も開催されているので、
夏休みの旅行先に選んでみるのはいかがかの。
天然ものの鮎は、スイカのような鮎独特の香りがして、味もとてもいいんじゃ。
自分の手で釣って味わってみるのじゃ!