
博士じゃ。
わしが、うんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今回は、幻の魚「キンダイ」のうんちくじゃ。
キンダイという魚は知っておるかの?
実は、キンダイは、
「近大マグロ」で有名な近畿大学が独自に開発した養殖魚なんじゃ!
イシダイとイシガキダイは知っておるな?どちらも釣り人に人気の魚じゃ。
イシダイとイシガキダイは、
同じような場所にすんでいて、生活習性も繁殖期もほぼ同じなので、
まれに交雑種が生まれて、「イシガキイシダイ」なんて呼ばれておる。
ただ、あまり数は多くないので、釣ったことがある人はラッキーじゃな。
そんなイシダイとイシガキダイの雑種を人工的に作ったのがキンダイじゃ。
近畿大学の名をとって、キンダイと名付けたそうじゃ。
ちなみに、イシダイは成熟すると、
体が銀白色になって、口の周囲が黒くなるので「クチグロ」と呼ばれる。
イシガキダイは、黒い体に口の周囲が白くなるので「クチジロ」と呼ばれる。
どちらも釣り人の憧れじゃな。
では、キンダイは育つとどうなるかじゃが…
体全体が黒ずんで、口先も真っ黒になり、「全身黒」になるそうじゃ。
このキンダイが、東京にある近畿大学の直営料理店「近畿大学水産研究所」で、
メニューとして食べられるようになったんじゃ。
キンダイの刺し身は、きれいな桜色で、食べるとほのかな甘みがあるそうじゃぞ。
幻のキンダイ…食べてみたいものじゃのう。